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ComicVketで出版されているものを分析してみた

なぜ分析しようと思ったのか

現実で行われる即売会と売りに出されるものに違いがあるのか気になったから。
また今後自分がこういったイベントに参加することになった時、価格設定をどうしたらいいのかデータが欲しかったから。

データはこちら


結果として427冊のサンプルを手に取り、INFOを開いて販売ページに飛んだ。しかし公式では426サークル出ることになってる。何か多いかもしれないが軽く分析したかっただけなので誤差は目をつぶることにした。

また、1.0E+15円の広告があったがデータがおかしくなるので0円と設定。同様に84333円の広告があったがデータがおかしくなるので0円と設定。
どちらも広告なので実際にその値段で本が出されてるとは考えずらい。(確認したけど販売されてなかった)

調べた内容

・本の値段
・大まかな本のジャンル
・オリジナルなのか、二次創作なのか
・サンプルに書かれてるキャラの性別

値段は上記の通り、こういったイベントではどれぐらいの価格設定が多いのか知りたかったから。

ジャンルは現実とVRでは出されるものに偏りがあるのか知りたかったから。

オリジナルなのか、二次創作なのか、これも上と同様偏りがあるのか知りたかったから。

キャラの性別、人類みなサンプルに可愛い女の子のイラストがあったら中身がどうであれINFOに飛ぶのでは?と思ったので調べてみた。YouTubeのサムネみたいな誘導効果があるのか知りたかったから。

値段

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全体の平均は大体500円ぐらい、実際のコミケでもワンコインで払えるように500円玉をいっぱい持つって聞いたことがある(コミケ行ったことない)

「値段」のヒストグラム

グラフがうまく作れなかったので最大値を4000円に設定した。
0~600円の当たりの価格が多い。

「値段」のヒストグラム (広告抜き)

0円には広告が多いのでそこを解除してみたらこんな感じ。
0円かつ「広告」のものだけ消した。なので0円のイラスト集などはグラフに含まれている。
X軸の設定がうまくいかなかったのだが500円ぐらいが一番多い。

ジャンル

ジャンルの分布

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ジャンル分布はこんな感じ。イラストコミックで6割を占めて、1割程度が広告。

現実のコミケとジャンルの割合は大差がない気がする。
コミケではゲームが販売されるが今回のComicVketではそういったものは販売されてなかったので下記のURLのグラフ1からゲームの部分を取り除けば大体似た感じの割合になる気がする。


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ジャンル分けできない?というか思いつかないものも多少あった。
地学、VR、トイレをひっくるめて専門書という風にまとめるべきかと執筆中に思った。

オリジナルなのか二次創作なのか

元の作品分布


オリジナルが7割、VTuberVRCなどのVR関係が2割という結果だった。

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いっぱいありそうなFGOラブライブが全くない感じだった。

上記URLのグラフ2で現実のコミケで多い作品がわかる。
上から順に
・Fateシリーズ
・アイドルマスター
・艦隊これくしょん
・東方project
・バーチャルYouTuber(以後VTuber)

似たグラフをComicVketバージョンで作成すると

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※スプレッドシートのエラーにより正しいグラフをダウンロードできなかったのでスクリーンショットで代用

このような結果となった。
オリジナルが7割を超えてるので母数が少ないのだが上から
・VTuber
・VRC
・東方
・艦これ
・ボカロ

である。
コミケとは全く違う結果となった。

まずコミケにはないであろうコンテンツがVRCである。
VRCが元の作品というのはVRCでの生活を絵日記にしたものや、VRC上のフレンドのイラストを描いたりなどである。

そしてVTuber、VRCが作品のかなりの割合を占めていた。

プラットフォームがVRというのが関係していそうである。
多くみられたパターンが
・自分がVTuberだから自分自身を書いて出版。
・自分のVRCでの体験を書いて出版。

この二つのパターンによってVR作品が大きい割合を占めてると思う。

オリジナル、VTuber、VRC以外の作品が増えればComicVketの需要も増えると思う。

今回のままだとVRに関係した人は十分楽しめるのだがVRを知らない人はとっかかりにくいのではないのかな?と考える。

VTuberはよく知られるコンテンツとして成長しているがVRCというコンテンツはVRCをやっている人たちにしか伝わらない。

特にVRCでの日常絵日記VRC体験談は外部に伝わりにくいと考える。
外部にとっては「なんだこれ?」なのだ。(多分)

サンプルに描かれてるキャラの性別

性別

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約6割が女性、1割以下が男性という結果だった。

この結果は本が女性向け、男性向けではなく、サンプルに少しでもその性別のキャラが描かれているかどうか?で調べている。

調べた理由としては前述のとおり可愛いキャラが表紙に描かれていたら中身を考えるよりも先に手を出すのではないかと考えたからである。

女性が多く描かれているのは十分予想ができたのだが、「無」が2番目に多いとは思わなかった。これは「両」の倍近くある。

ただこの結果だけ見ても売れてるのかどうかはわからない。ただ表紙に描かれているのは何が多いのかがわかるだけである。

余談なのだが「わからない」はINFOで詳細を調べてもキャラクターの男女が明記されてなかったり、性転換系の話で、なんて明記すればいいのか変わらなかったり、ジェンダーについてちょっと触れてるような本だったりしたので正直に「わからない」と分類することにした。

また、唯一の「?」はコスプレだったのだが、男がコスプレしてるのか女がコスプレしてるのかじっくりと見ても本当にわからなかったので「?」にした。

ComicVketの感想

以上がComicVket1の全426サークル(私のデータはなぜか427サークルある…)のサンプルを手に取り、販売ページに直接言って本を調べた結果である。

調べた感想はちょっと置いて、ComicVketの感想を先に書く。

ComicVket(β)を見た時はサンプルの画像が荒く、マンガのイラストを見ることはできても文字が読みずらかったのだがComicVket1ではストレスを感じることなく読めたのが大きく印象に残った。

コミケのように並ぶことなくのんびりと大量の本と向き合えるのはかなりいいと感じた。自分の知らないことや、興味のなかったコンテンツに大きな一歩を踏み込めるチャンスだと思った。

問題点としてTwitter等でVRCワールドが大変重いといわれてるがこれは仕方がないと思う。βが終わって初めてなので最適化を期限までに済ますことが困難だったのだろう。
それを見越して軽量版が用意されてるのは賢い判断だと思った。

私の感じた問題点は本の値段が提示されてるがそれの価値が分かりづらいことだ。

サンプルはすべて同じ厚さであるので、本の高い理由がページ数が多いのか、それともサークルに関わっている人が多いからなのか、それ以外の理由なのかわからない。

もう一つの問題点はサンプルの値段と提示されてる値段が全く違う商品があったことだ。
300円と書いてあるのに500円だったりするものがいくつかあって、販売ページで「この本はサンプルとは別商品なのか?」と思ってしまったので、同じにしてもらいたい。

税を含むかどうかの誤差ならともかく大きく値段が違うのは困る。値段で同じ商品か判別してることもあるので。

ComicVketに関する感想はこのぐらいだ。

そのほかの感想

VRCをやってるのでVRCコンテンツが多いのは大変うれしかった。コミケにはない(おそらく)コンテンツなので増えてほしい。

ただ前述したとおりVR以外のコンテンツが少ないのでそこが増えるともっと嬉しい。

個人的にはVR関係の技術書が増えることを願っている(わたしが欲しいだけ)

ComicVketの全426冊を手に取って読んで、こうして文章を書くのに12時間以上時間を使っているので助けてくれるような人が欲しい。
本を読んで紙にメモする作業で10時間ぐらい使っている。

ComicVket、大変良いイベントだった。自分の知らない本に触れあえるのが素晴らしかった。Amazonなどではどうしても「あなたへのおすすめ」機能のせいで読む本に偏りがある。外に出ることなく快適に本を探す旅に出かけれるのはいいことだ。


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