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バナナハート(バナナの花)を買って食べてみた

出会いはオオゼキ

私がこよなく愛するスーパー・オオゼキに、いつものように買い物に行ったところその日は野菜果物の売り場の一角に、エスニック系の変わった食材コーナーができていた。
ロンガン、タマリンド、ウチワサボテンなどなどマニアックな食材が並ぶ中でも一際異彩を放っていたのが「バナナハート」ことバナナの花。

お値段555円也。結構ずっしり。

まずは買ってみてから食べ方を調べるのがいつものやり方。
インターネットの集合知バンザイ。

どうやらアクが強く、下処理が必要らしい。
まずは分解していこう。

萼(がく)らしきものを一枚剥くとこんなのが出てくる

あ、バナナっぽい!
萼を剥くたびにこのバナナのもとであろう花(雄しべと雌しべがあるのでここが本来の花だよねたぶん)が出てきます。

どこまで剥いたらいいのかよくわからないけど、とりあえず白っぽくなるまで剥いてみた。そして半分に切ってみる。

切ったそばから変色していく

加熱するとタケノコっぽい食感になるらしいとのことで、なんだか見た目にも通じるものを感じる。

でも、切ったら糸引いてそれがあっという間に固まるところは少し蓮根っぽい。
蓮根より糸の粘りが尋常じゃないけど。

空気に触れると黒くなっちゃうのですぐさま下処理に取り掛かります。

下処理

雌しべと白いスカートみたいなのを取るらしい

水に浸けながら、バナナのもとの雌しべと白っぽい透明感のある花びらのようなものを取る
そのほうが食感がいいとのこと。確かに雌しべは触るといかにも硬い。
花びらのようなものも、大きいものだと少し硬そう。

全部取り終わったら、水に浸けて2時間ほど放置。
酢を入れたほうがいいのかわからないけど、一応入れてみた。
本体(茎?)の方は半割りのまま切り口が水から出ないようにしておいた。

いざ調理

まずはバナナのもと(ベビーバナナ)を調理することに。
アク抜きすれば生でも食べられるらしいとの情報を得て、メニューは

  • ベビーバナナとささみと八朔、パクチーのエスニック風サラダ

  • ベビーバナナのフリット

以上の2品。

完成品
蕚はお皿がわりに使うのが定番らしい

ベビーバナナのサラダ

まずはサラダから。
ベビーバナナを一つ食べてみる。

あ!バナナの風味する!

二口目。他の具と合わせて頬張ってみる。
あれ?なんか粉っぽいような風味が口に残る

食べすすめてみると、バナナの風味は薄らぎ(慣れ?)、粉っぽさが舌にまとわりつくようなえぐみのような感覚が。う、うーん・・一口目では感じなかったのになぜ?
この粉っぽさみたいなのさえなければ、サラダとしての出来はいいように思う。

ベビーバナナのフリット

気を取り直してフリットを。
衣に塩胡椒、カトルエピス(いつまでも残っている残り物を使用)、パセリを入れてみた。

あ、こっちもふんわりとバナナぽい香り。
そして粉っぽさもえぐみもない!
食感は房で揚げたからか、房の根元の方がもっちりとしている
これはアリ!

ちなみに一本ずつバラバラにも揚げてみたのだけど(写真なし)、こちらはもっちり感はなくサクサクのスナックのようになった。食べやすさでいえばこっちの方が上かな。

ベビーバナナのサラダ・改

フリットでは全く粉っぽさが気にならなかったので、これは加熱するべきじゃないかと思い、サラダにしたベビーバナナを一旦取り出し、さっと茹でてみることに。

茹でたら水にとり、軽く水気を切って再度サラダにin。
あ、ほとんど気にならなくなった
食感もほぼ変わらない気がする。

初日に得た結論

生でも食べられるらしいが、加熱した方が絶対にいい」でした。
本体の方は水につけたまま、翌日に持ち越し。

二日目・本体の調理

さて、翌日のお昼に作るものは既に決めていました。

バナナハートのココナッツカレー

ジャスミンライスで。ついでに残り物のサラダもね

スパイスや具は家にあったもので適当にやっているので、レシピとしての参考にはならないと思われます。(※我が家にはやたらとスパイスがあるので家にあるものをなるべく使っていくスタイル)

ざっくりとした作り方は以下。

  • 鶏もも肉に塩胡椒とカイエンペッパー、シナモンを揉み込む

  • クミンシード、ディルシード、カルダモン、クローブ、にんにくすりおろし、生姜すりおろし、パクチーの茎と根、鶏肉を弱火で炒める

  • 鶏肉の色が変わったらバナナハートをザクザク刻んで即炒める

  • 軽く炒まったら前日のささみを茹でた湯をとっておいたものを足してしばらく煮る

  • ココナッツクリームを足して軽く煮る

  • 塩とナンプラーで調味

  • 仕上げにパクチーの葉とカイエンペッパーふりかける

お手軽に作るならグリーンカレーの素とココナッツミルクで充分だと思います。

早速味見。これはめっちゃいける
前情報通り、バナナハートがタケノコみたいな食感で、時々バナナっぽい南国の香りがするのでココナッツカレーはとても合う。
もちろんえぐみも感じない。

残り半分の調理

さて、残りは半分。
調理を待つスタンバイ中は、毎日水を換えつつボウルで浸けておきました。
(3日くらいは余裕で保った)

残り1/4は、酸辣湯風のスープに(写真なし)。
これも当たり障りなくおいしい。

そして最後の1/4は、何にしようか色々と考えた結果、ふと閃いて・・

バナナハートと鶏肉の炊き込みエスニックご飯

炊き込んでみることにしました
  • 鶏もも肉に塩胡椒と五香粉を揉み込み

  • 軽く洗ったジャスミンライスにのせ、酒とナンプラーで調味

  • 鶏肉、生姜の千切りとパクチーの根のみじん切りとバナナハートを適当に切って入れ炊き込む

炊き上がり
  • 仕上げにパクチーの茎みじん切りを混ぜ込む

  • お皿に盛り付けてパクチーの葉をトッピング

完成!

これ、めっちゃくちゃ美味い
ココナッツカレーも捨て難いけど、バナナハートの調理法で一番好きかもしれない。ほのかな南国の香りがとてもマッチしているように思える。
こうして食べるならタケノコより美味いんじゃないだろうか。
レモン汁があればかけても良さそう。

まとめ

以上、バナナハートを徹底的に使い回してみました。

日本で売ってる値段でわざわざ買って使いたいかというと微妙だけど、現地価格とまでは言わないがもうちょい安く気軽に手に入るなら、エスニックにはとても合うしまた買いたいと思える食材でした。

あと、加熱して食べるのが前提とすれば、果たして2時間も水に晒す必要があるのかどうかは検証が必要なところ。

それにしても、どれも最初の一口ではバナナ感を感じるのに食べ進めるとわからなくなるのはなんでだろう。慣れ?(もしくは自分がバカ舌)

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ayagawawa
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