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古民家再生の裏側に迫る!実際の作業を体験して見えたもの/新潟村上学園
いつか古民家に住んでみたい
私の小さな夢。
憧れはあっても
実際に行動に移すのって難しいですよね。
そんな私に訪れたのが村上学園との出会い。
古民家再生までのストーリーを
当事者のように体験できる
貴重な場所を見つけました。
前回の記事はこちらです↓
その2回目となる今回。
古民家再生の裏側に迫る!
実際の作業を体験して見えたもの
をお送りします。
今すぐ古民家に住みたい
とか
ちょっとくらいは興味あるかな
とか
古民家にほんの少~しでも
興味がある方にとって
知らなかった!では済まされない
”裏側”に迫ってみたいと思います。
古民家の魅力と現実を知るための第一歩
事の始まりは8月。
新潟県村上市で開催された
古民家再生ワークショップに
参加したところから始まりました。
こちらの古民家が舞台です。
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初めての体験だったこともあって
古民家の魅力と再生の可能性に
すっかり魅了されまして。
「また次回も参加します!」となったものの・・・
開催予定日4日前になっても案内が来ないんです。
「連絡をくださるという話だったのに
どうしたんだろう?忘れられてる?」
心配になって主催者に問い合わせると
「今回の作業はやりたい方はいないだろう
という判断で募集は止めていた」とのこと。
私にとってこの返事はむしろ好機。
古民家をいつか購入したいと夢見ているならば
再生に関するあらゆるプロセスを
知っておく必要があると思うんです。
むしろ普通だったら味わえない体験ができそう!
と興味津々な私から出た言葉は
「お手伝いとして参加しても良いですか?」
そんな私の申し出を快く承諾くださり
現実の古民家再生作業を体験する
貴重な機会を得ることができました。
(ある意味裏口入学ですな)
瓦礫と藁の山を越えて:最初の作業は大量の撤去
既に他の有志メンバーによる作業は進んでおり
私が現場に足を踏み入れたのは
片付け作業4日目のタイミング。
せっかくなのでそれまでの
片付け作業の現場を見せてもらいました。
でね、これがまた重労働だったようなんです。
まずは梯子で2階部分に上がらせてもらいました。
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こちらには大量のワラが置かれていて
それらを手作業で撤去するところから
始まったそうです。
(昔、牛を飼っていた名残なんだとか)
2階から運ぶだけでも大変。
その上、謎のフンらしきものなどが混じっていたり
ワラ特有のチクチクが襲ってきたりと
かなり大変だったそうで。
しかも・・・。
それだけではなく天井の部分も見てください。
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ホコリとか色々な堆積物が溜まっています。
これ、掃えばとれるかと思いきや
煤が厚くこびりついていて
掃除がすごく大変なんだそうで。
古民家と言えば囲炉裏。
でも囲炉裏から上る煤には油分が含まれ
梁や柱にこびりつくとなかなか落ちないため
ゴリゴリこそぎ落とす必要があるらしい。
かといってこれらを放っておくと
いつも天井から何かが降ってくる家
になってしまう。
避けては通れない道。
し・か・も・高所での作業ときた。
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下をのぞき込むと・・・
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怖っ!
高所恐怖症の自覚はありませんでしたが
私には怖くて手伝えないな。
(案外臆病だったようです)
そんな事情もあり天井掃除部分は
手が足りず途中で止まっている状況とのこと。
(これについてはバイトさん募集中ですって)
これらの様子を見て
古民家再生は単なる「憧れ」ではなく
「覚悟」が必要な作業だと痛感したのでした。
(軽い気持ちでやっちゃダメなやつ)
古い床板を剥がして見えた古民家の骨格
床の解体作業も興味深い案件でして。
参加していた大学生たちが中心となって
古い床板を剥がしていったそうで
剥がした後はこんな感じ。
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長い年月で劣化した部分が露わになり
建物の内部構造が見えてきます。
これらの木材も使えるものは生かして
ダメな部分だけ取り換えるそうで
この判断にはやはりプロの目が必要です。
必ずしも全とっかえでなく
元のものを生かす、これも大切なことだなと。
古民家の再生には単なる修繕の知識だけではなく
歴史や家の構造の理解が必要なんですね。
ガラスを割る爽快感!意外なストレス解消法とは?
さて、今回私がお手伝いしたのは
室内の不要な家具などを外に出す作業からでした。
タンスやテレビなど大きいものもあれば
ノスタルジックな生活用品まで
色々なものがありました。
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不要なものは廃品置き場へ運びます。
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そして今回の一番の目玉が・・・
ガラス割り!
こういう不要な窓ガラスを持ってきて
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瓶やハンマーで・・・割る!
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ここではガラスごみと燃えるごみを
分別する作業になります。
ガラスってうっかり割ることはあっても
あえて割ることってなかなかないですよね。
人生初。
でね、初めてのガラス割り体験が
これまた爽快なんです。
ガシャン!
バリン!
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ガラスを割る瞬間に心の中でたまっていた
ストレスも同時に解放されるような感覚で
思いのほか気持ちいい~。
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なかなかできない貴重な体験ができました。
汗と埃まみれの実体験が教えてくれたこと
実際の現場ではマスクと丈夫な手袋が必須で
埃まみれになる作業でしたが
それもまた古民家再生の現実の一部。
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この経験を通じて
古民家再生が単なるリノベーションや改修ではなく
何世代にもわたる生活の跡を丁寧に受け継ぎ
新しい息吹を吹き込む「再生」のプロセス
であることを実感しました。
地道で大変な作業を乗り越えた先に
ようやく古民家の真の魅力が
見えてくるのかもしれません。
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夢見がちな気持ちだけで
古民家に憧れていた私でしたが
この体験は価値ありでした。
これから古民家再生を検討している方
または興味を持っている方は
ぜひ現場のリアルな作業を
一度は体験してみることをお勧めします。
きっと机上の空論では得られない
真の知識と覚悟を与えてくれるはず。
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古民家には多くの歴史と可能性が詰まっています。
その再生には汗と努力が欠かせないことを
心に刻みつつ
まずは村上学園の古民家再生のお手伝いが
できればと思っています。
そしていつかは私の古民家の夢が
現実になる日も来たりして。
むふふ
ということで今回は
古民家再生の裏側に迫ってみました。
また次回も前のめりで参加するので
レポート楽しみしていてくださいね!
以上、新潟在住綺麗道がお送りしました。
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村上学園の案内はこちら↓
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