休業日記 6日目
ご多分にもれず、当店も新型コロナウィルスの影響で休業中である。
4月10日の今日、沖縄県内であらたに確認された陽性患者は7名、これまで計49名の陽性患者が確認されているそうだ。これらの患者は全て沖縄本島在住者か他県からの移入例とのことで、今のところ石垣島をはじめとする八重山地方では感染者は確認されていない。
が、しかしこの1〜2ヶ月で陽性患者が八重山地方に一人も足を踏み入れていない、なんてことは考えられないわけで。加えて、離島は医療体制が脆弱なことは住んでいる自分たちが一番よく分かっている。そんなわけで慎重に用心を重ねて、石垣島でも波照間島でも、営業を自粛したり、テイクアウトのみの営業に切り替えるお店も増えてきた。
当店は、平常時の営業日において、お客様の95%以上は島外からの観光客というかなり観光客層に依存した営業をしてきた。沖縄県知事が島外からの来県自粛を呼びかけ、波照間島が属する自治体の竹富町長が町内各島への来島自粛を呼びかけた現在、それでも波照間島にやってくる観光客はたぶん1日あたり数人か。もちろん、この状況は人口500人の高齢者が多い島では、島民を守るために必要なことではあるが、うちのような観光客依存の店は一発でアウトなのである。
テイクアウトを導入したらいいじゃないかと言われるかもしれないけれども、観光客のいない今、このたった500人規模の島民からのテイクアウト購入(そのうち毎日買ってくれる島民の数となると数十人か)を、島にある10軒近くの飲食店や惣菜屋が奪い合ったら、みんなで共倒れ間違いなし。
かくして、うちの店が生き延びるための方策をあれこれ思案中である。今は準備期間として、日々情報を集めては脳味噌キャパオーバーに陥り、この先数ヶ月のやりくりのことを考えては焦りで何も手がつかなくなって、文字通りジタバタしている最中である。が、しかし、この島には、部屋に閉じこもって耐えている都会の人々が羨む素晴らしい海と空と美味しい空気があるではないかっ!
折しも今日は干潮の潮位が下がり、島の周囲の環礁が姿を現す絶好の潮干狩り日和。そうだ!海行こう!
島の周囲ほぼ全方角に遠浅のサンゴの干潟が出現
まぁ最初は定番の黒ナマコちゃんが出迎えてくれるよね。どうみても、海うんこにしか見えない。
ハッとする美しさ
ゆらゆら揺れてるお花畑のよう。
シャコガイはうまくサンゴ礁の中に溶け込むんだよね。どれがシャコガイがわかるかしら?
このビラビラしたのがシャコガイ
これもシャコガイ。あーなんて美しい青。
カレーパンマンの口みたい
これもシャコガイ。いろんな色のがいるんだね~
さてこの中に1つ前の写真のシャコガイがいます。どこでしょうか?
すごいねぇ、溶け込んでるねぇ
あ~なんか歩いてるだけで自然の美しさに癒される。
ちなみに写真奥にうつる白い浜は、サンゴの浜だ。サンゴの浜を海側から見るショットもなかなか貴重。この一帯にある枝サンゴが折れたものが、なぜかあの浜だけにうち上がるのだ。不思議。
お店を営業している時には、忙しくてなかなか海に来ることができない。休業している今だからこそ、島を再発見できるのかも。営業再開はいつになるか分からないけど、明日からもコツコツがんばってこう。うむ。