「なんのために仕事してるのかな」の答え合わせに5年以上かかった件
当時の私は、新米社長で、色々と勉強しなくてはいけないことも多く、
今、思えば、日々テンパっていました💦
劣等感を減らそうと、
ビジネス本を寝る時間を惜しんで読んで、
セミナーには誘われるままに参加して、
人生で一番インプットしていた(と勘違いしてた)頃だと思います。
そんなある日。
友人の先輩社長、はっちゃんとお茶してた時のことです。
前日の夜にようやく読み終えた、
分厚いビジネス本についてウキウキと感想を語り始めたのですが、
はっちゃんに制されました。
かぶせ気味に、「そんなことよりさー...」てな感じで話題を急に変えられるわけです。
不思議でした。
だって。
その本の著者Tさんのセミナーにも参加したことあるのですが、
はっちゃんから誘っていただいのがきっかけだったから。
その著者Tさんとはっちゃんは、通常の講師と受講生の関係性よりも距離感が近そうだったので、
「何かあったのかしら..?」
と思った私は、深く考えずに、うっかりと質問してしまいました。
「なんかあった?Tさんと??」
人の悪口とか、あまりネガティブなことを言いたがらない性格のはっちゃんは、ちょっと眉毛を下げて、困った顔をした。
「なんもないよ..
ただ、もうTさんのセミナーには参加しないかもなぁ」
これは、なんかあったに違いない。
「どうして?あんなにいつも楽しそうに誘ってくれてたのに...?」
私の方が、渋々というか、勉強しなきゃいけないから、参加してたのです(うん)
はっちゃんは、
至近距離で暑苦しく見つめる私から視線を逸らし、
窓の外を見ながら呟いたのでした。
「Tさんってなんのために仕事してるのかな」
聞いて、「しまった」と後悔し、
(やばい... 心の準備が...)
と思った瞬間、呟きではなく、
次は私に【質問】という形でやってきました。
「あやこうじちゃんは、なんのために仕事してる?」
心の準備してなかったよ、はっちゃん(涙)
いっぱい答えがあって、
どれを言っても正解には違いないんだけど、
でも、はっちゃんにとっての正解は一つしかなさそうだってこと。
はっちゃんは、
いつもライトな雰囲気で会話をテンポよく進めるタイプですが、
琴線に触れたテーマになると、
かなーり哲学的に、深いところまで掘り進める人です。
そうなると、浅瀬的・思考人間の私は
「うん。」
「なるほど。」
「そーだね。」
の3つの返答を繰り返す「壁打ち相手」になるしかないのですが、
たまにこうした回答を求められることがあるのです。
そして、なんとか
浅い考えながら、答えるわけですが、
ほとんどの場合、
はっちゃんの期待している答えとは違うらしく、
大体、おかしな空気になって、
「ま、そういう考えもあるよなぁ。」
と優しく言ってもらって終わり。
でも、
その時、いつものように軽いタッチでは
答えられずに沈黙してしまいました。
今、思えば、そこまで深く考え、
覚悟して仕事をしていなかったのだと思います。
なんだか恥ずかしくなって、逃げ帰りたかった。
そしたら、優しい、はっちゃんはこう言ってくれたのです。
「最近、仕事はこのためにしてるなって、思えたことがあって。
そしたら、Tさんの本読んだ時、あ、方向性が違う、って思っちゃんたんだよね。」
「なるほど。」(→いつもの壁打ち回答)
「あやこうじちゃんは、今、即答しなかったけど、多分、俺と考えが同じだろうなと思ってるの。だからさ、言葉にできるようになったら、答え合わせさせてなー。」
相変わらず、優しいはっちゃんでした。
「うん!」
それから、いきなり突き詰めて考え、答えを出すこともできず、
ゆっくりと時間をかけて「自分なりに何のために仕事するのか?」を煮詰めるというか、濃縮してたんだと思います。
それから5-6年経った頃、またどこかではっちゃんと話してた時に、
「そういえば、そろそろわかった?何のために仕事してるのか?」
と質問された時には、ちょっと忘れていたので、いろんな意味でビックリした。
で、その時は即答。
「人に喜んでもらうため😄」
そしたらはっちゃんが、ニコっとして
「やっぱ、同じだな♪」
って言ってくれたのが、とっても嬉しかった。
ま、5年以上かかったけどね💦
仲良い友達と、こうした価値観を共有できると、ほんと嬉しいです💕
今日も最後までお読みいただき誠にありがとうございました!!
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