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8月12日月曜日〜8月18日日曜日の日記

広島帰省。
「〇〇したいと思います」の是非を問う相方。
宮島水族館、桟橋から遠くて来館意欲を試される。

などなどありました。帰省してもあいかわらず平和な一週間でした。

八月十二日(月) 晴れ

広島帰省。
9:25に出なければならないというのにバタバタ。30分に家を出て電車に乗る。
博多駅に到着したのが10時すぎで、新幹線の発車は10:15。
新幹線改札を入ったのが10:07ごろ。コンビニでお土産の「通りもん」と飲みものだけ買う。時間切れで自分たちの食べものは買えず。

新幹線が小倉を過ぎ、飲みものもだいたい飲んですこしおちついたので本を読んだり、昨日の日記を書いたりしていたら気分が悪くなってきた。

これはやばいかも、と思い、デッキに出て外の景色を見る。席よりも空気が良い気はするが、トンネルだらけで景色が見えない。小倉から広島まで止まらない。いつもより新幹線がはやく感じて胃のあたりがギュッと圧迫される感じ。こんなふうになったのは、新幹線では初めてだ。(飛行機でなったことがある)

15分くらい、なんとか耐えて広島駅に到着したが気分が良くならない。
駅ビルにあるパン屋さんのカフェのテラス席に座り、相方が買ってきてくれたパンをすこしと、お水を摂取して休憩。相方と子どももそれぞれにパンを食べていた。すこし体調がおちついたので移動する。

13:30ごろ実家到着。わたしはまだ気分が悪く、すぐにソファに横になってしばらくだらだら。ゴロゴロ。
夕方、やっと気力をとりもどして残りのパンを食べる。
なんかすごく疲れていたのかも、と思う。この休みはちゃんと休もう、と思う。

わが家は普段、テレビを観ないので、義実家にいる時はテレビ文化に触れる貴重な機会となる。
夕方のローカル番組を見ていたら、よくあるニューオープンの店特集だった。

紹介された店主が「米と出汁にこだわった料理を提供したいと思っています」と言った。
それを見た相方が、「提供したいと思っています、じゃなくて、提供しています、じゃないのか?」という。
いつものめんどくさいのがまた始まったようだ。

「提供したいと、思っては、います」
とわたしがいうと、相方が、
「提供したいと思ってはいるんですが、実際のところは、ちょっとできておりません」
という。この後ずっとふざけながら番組を観ていた。

夕飯。お母さんのちらし寿司(美味しくてわたしの好物なのでつくってくれる)、カツオのたたき、ハンバーグ(子どもの好物)、マカロニサラダなどが並ぶ。子ども用にカレーライスも。美味しい美味しいといって食べた。

その後、またテレビを観ていたら、オリンピックの閉会式にトムクルーズが出たという話題。「CMの後、ノーカットでお届けします!」というので、CM明けを待ってわざわざ観た。

すごいね、アメリカっぽいね、でもトムクルーズのあれ、ノーカットだったか?という話になる。
「カットされてたよね」というと、相方が「もしかして、“CMの後、ノーカットでお届けしたいと思っています”って言ってた?」という。
「“ノーカットでお届けしたいと、思っては、います”って言ったんじゃない?」といい、笑う。

「〜したいと思います」問題はしばらく尾を引きそうだ。

お風呂上がりに「クレイジージャーニーに」水中考古学者が出ていて、海底都市や難破船や古代遺跡に興味のある子どもは釘付けになっていた。
寝るのが遅くなってしまった。

八月十三日(火) 晴れ・広島

広島滞在二日目。今日は宮島水族館に行くことになっている。
9時の開館とほぼ同時に入り、昼ごろには島を出たい。今日は子どもがいるので、それほどスムーズにはいかないだろうけれど。

9時過ぎの電車に乗ることができ、9:30になる前には島に到着していた。子どもはひさしぶりに見る赤い鳥居に嬉しそうだったが、干潮で鳥居のそばに行けるけど行くかと尋ねると、「行かない」と言った。
10時前でもうかなり暑くて、水族館まではやくたどり着きたいのに遠くて、厳島神社を通り過ぎるころには結構やる気をそがれていた。

途中にある、いつも行くカフェで休憩。いつもより混んでいた。
わたしと相方はレモンソーダ、子どもはいつものソフトクリームを注文。

水族館まで行くルートには結構な急坂があり、水族館に行きたいという思いの強さを試されているような気分になってきた。この坂を登りきった者だけが、水族館に入る資格がある。(坂を登らないルートもあった)

宮島水族館は、水族館の入口がわからないほど地味な建物だった。ぱっと見はホテルのようだ。街の景観に合わせたデザインになっているのだろうか。
チケットは駅前のコンビニで発券してあったのでそのまま入館。

牡蠣養殖のイカダの下がどのようになっているか、宮島の周辺の海にどんな生き物が生息しているかなど、地元らしい展示。全体的にこじんまりしていて、水槽が狭い感じがする動物もあった。

タイミングよく午前のアシカショーが始まったので見ることができた。会場はお客さんでぎっしり。こちらも、こぢんまりとしたステージ。

最初はメスのアシカが出てきて、愛らしい演技を見せてくれた。10分間。その後に出て来たのがオスのカリフォルニアアシカ。オスだからなのか、そういう種なのかわからないが、さっき出てきた子の3倍くらい大きくて、登場しただけで観客がどよめいていた。わたしも「でかっ」と声に出てしまった。(子どもも)
こぢんまりしたステージだから、動物の大きさや迫力もより身近に感じられる。
相方は、アシカのリフティングや、輪投げやボールジャンプに「あんなことできる?できんわ…」と自分に置き換えて感心していた。

一通り見終えたので、館内のカフェスペースですこし休憩をし、子どもがお土産屋さんでお土産を選ぶ。混雑した店内でぐるぐるぐるぐると廻り続けるので、わたしは気分が悪くなり、外で休憩していた。子どもは結局、スーパーボールのガチャガチャを回したようだ。

水族館を出るともうお昼。すこし歩いたところにあった、良い雰囲気の食堂でお昼を食べる。子どもはお昼ごはんはいらないと言い、クリームソーダを飲んでいた。

帰りに、お土産物屋さんでお土産を買いたい、と子ども。目についた土産物屋さんに片っ端から入っていく。相方とわたしは幾度となく宮島に来ているけれど、こんなに土産物屋に入ったことがない。ここは雑貨が多いのだな、ここは食べ物系の土産が充実しているのだな、など、一見同じように見える土産物屋さんに特色があることに気づいた。しかし、何軒も何軒も見て回るので時間もかかり、ほんとうに疲れた。
島を出たのは14時半ごろだった。

帰宅すると、「何かあったかと思った!」と義両親。
全然帰ってこないので心配したらしい。「疲れたでしょう!」と言って冷たくて甘いスイカを出してくれた。
体感3分で出てきた。すぐに全員でかぶりついた。

その後、子どもと一緒にシャワーを浴びる。すっきりした。
それから相方とわたしはクーラーの効いた部屋で甲子園中継をBGMに昼寝。
子どもはおじいちゃんおばあちゃんと遊んでいたよう。

18時前に夕飯。その後、みんなで花火をした。
これも毎年の恒例行事。最後に全員で線香花火をする。
子どもの線香花火は長く火花を放っていた。わたしとお義父さんの線香花火はすぐに落ちた。

夜、久しぶりにさんま御殿を観た。明石家さんまの声がガラガラで、全く出ていなくて聴き取れない。わたしは、母親が明石家さんまファンだったこと、父親が同級生なこと、わたしの誕生日がさんちゃんの誕生日と同じ、という理由でさんちゃんのことが好きなので、老いを感じると寂しくなる。

番組の内容は、ベテランと若手の声優さんたちが集合して仕事の舞台裏について話すと言うものでとてもおもしろかった。

クリームパンダの声優さんが、クリームパンの形をしたキャラクターが、頭の形を使ってじゃんけんをするシーンで、グーを出すときには頭全体がぎゅっとなるからきっと苦しいはずだと想像して、「グー!」と言う時に苦しそうに言うのがこだわり、と言っていたのがおもしろかった。(それを見て、アンパンマン役の戸田恵子がいつも吹き出している、というバタコさんの証言も)

八月十四日(水) 晴れ・にわか雨

福岡へもどる日。
14時前の新幹線に乗るため、余裕をもって12時半頃に家を出ることにする。

広島の家で、いちばん早く起きるのは義母。おそらく5時ごろには起きて洗濯をしたり、朝食の下準備をしたり新聞を読んだりして過ごしている。次に起きるのは子ども。6時半〜7時ごろに起きて、義母が準備してくれた朝食をとる。(この時間は義母にはうれしいみたいだ)つぎにわたし、相方。ほとんど同じタイミングで起きる。この時、朝食の支度はほとんど済んでいて、わたしが降りてくると二枚パンを焼いて、コーヒー用のお湯を沸かしてくれる。義父は朝に弱いのでいちばん遅くリビングにやってくる。
子どもにずっと「おじいちゃんあそぼ」と10〜20回言われながら、家族でいちばん遅く朝食をとる。

義父は、最後に子どもになにか買ってあげたいとおもったらしい。
二人で徒歩3分の場所にあるスーパー(100均やホームセンターが併設されている)に出かけて行った。帰宅すると、義父が何やら言っている。

「なんでもいいから好きなお菓子を選びんさい、ゆうたけどね、この子は『いらない!』ゆうて、とうとう何も買わんかったよ」

子どもは100均でおもちゃをいくつか買ってもらい、それで満足していたらしい。はやく帰りたいのに何度もしつこくお菓子はいらないのかと言われ、キレたらしい……(目に浮かぶ)

「ちょっと、かわいくなかったよ…!」と義父がいうので声を出して笑ってしまった。義父はとにかくしつこいのである。

お昼はみんなで、義母のつくったカレーを食べた。アプリでタクシーを呼ぶとすんなりと来てくれたので、バタバタと家を出た。でもこのくらいがちょうどいい。

駅に着くとこれまたすぐに電車が来た。珍しく空いていたので、三人でゆったりと座れた。25分ほどで着いた。こんなに早かったか。
広島駅にスムーズに到着し、すこし余裕があるので近くの本屋さんに行ってみようということになった。どうも、ジュンク堂があるみたいだ。地図では近く見えたが、駅の工事中のためにすこし行きづらくなっていて時間がかかった。

じっくりは本を選べず、子どもの『理科ダマン』だけ買う。
駅にもどり、コンビニで飲みものと食べものを買った。行きの教訓を活かして。
席も、相方がいちばん空いている車両で予約をしてくれた。
行きのことがあったので、すこし新幹線に乗るのが心配だったが、新幹線にすこし遅れが出ていた以外はスムーズに博多に到着。体調も悪くならず、よかった。

博多駅でお弁当を買って帰宅。

夕方、窓の外が黄色い。子どもと一緒にみていると、雨がふってきた。
金色の雨が、晴れたまま降っている。

にわか雨がやんだあと、子どもと一緒に外に出た。すこし涼しい。
のらねこズはどうしてるだろうね、どこにいるだろうね、というと、子どもが「うーん……こっち!」といって歩きだした。わたしもおなじ方に歩いた。
すると、近くの食堂の駐車場にねこズが勢揃いしているのを発見した。
最近すっかり見かけなくて心配していたのだ。しあわせな気持ちで家にもどった。

いつも、旅行の前には家を片付けるようにしている。しかし今回は模様替えの途中で帰省したので、部屋がとてつもなく散らかっている。

弟から、16日に家に行っていいか?という連絡がきた。弟家族と、大牟田の父が一緒に来る。さて、この散らかりをどうするか……

八月十五日(木) 晴れ

虎に翼。
このドラマのおかげで、戦争がなんでもない日常の延長線上にあったことを考えさせられている。たくさんの人が亡くなったという漠然としたイメージではなくて、一人一人、それぞれの人生があったということを。

なぜ戦争が起きた?なぜ死ななければならなかった?
ほんとうに、腹が立つ。この憤りを忘れてはならない。


昼に、相方は関東から帰省中の友人クリとラーメンを食べに行くと出かけた。(仕事は始まっているので、昼休みのあいだに)
わたしと子どもはざる蕎麦を食べた。

一日中片付けをしている。しかしぜんぜん先が見えない。
まず、デスクを高さを変えられるものにしたせいで、デスクまわりに置けていたものがあぶれてしまった。(ものすごい量で、リビングの中央を占拠してしまっている)
作業机に隣接している子どもスペースは、もともと子どものモノが溢れていて、「あぶれ」を受け入れる余裕がない。
そのための空きをつくるのが先決だろう、と相方が協力してくれた。(仕事しながら…捌ける人だな…)

夜、子どもが寝たあとまで作業机のまわりを整理していた。一区切りのところで寝る。明日も早朝から片付けが必要だ。寝よう。明日のわたしのために。

八月十六日(金) 晴れ

弟家族(弟、弟ヨメ、子ども)と父が来る日。
早起きをして、昨日の片付けの続きをやる。
片付けど片付けど荷物なくならざり…という感じだったが、相方とのチームプレーで、ようやく大人5人と子どもが過ごせるスペースができた。
子どもも、玄関の掃除など手伝ってくれた。(靴を靴箱にしまい、玄関をホウキで掃く)

手指がヒリヒリしてくるくらい片付けて、疲れた。
お昼は出前をとった。お寿司。12:30ごろに弟たちが到着。
姪っ子は2歳。おおきくムチムチになっていた。
玄関に腰かけ、ピンクのかわいい靴を、ぽいぽいっと自分で脱ぐ仕草がかわいい。

しかしこの子がなかなかのあばれんぼう。うちにある本を投げて遊んだりするので、弟嫁のなっちゃんがハラハラして気が休まらないといった様子。
ずっとダメダメと制止され、姪っ子はどんどん不機嫌になってきた。
なんとか気分を変えてもらおうとプールを出したら、姪っ子の機嫌が一瞬でなおった。

弟が姪っ子にびしょ濡れにさせられていたが、その間に、弟嫁がすこしゆっくりごはんを食べられていたのでよかった。(まるで生贄…)
その後しいくんも水着に着替えてプールに入り、一緒になって楽しそうに遊んでいた。

姪っ子、すこしはプールで体力消耗したかと思いきや、部屋に入るとあばれんぼう再来。
人懐こい姪にグイグイと至近距離で構われる子どもが、〈ちかい……〉〈めんどくさい……〉と思っているのがばればれの顔をしていて、微笑ましかった。

夕方みんなが帰ると、子どもは「ぼくなんかつかれちゃった」と言っていた。
おつかれさま、ありがとね、と声をかけた。そのあとずっとわたしの膝の上に乗ったり、足の間に挟まったりしていた。

わたしも早朝からの片付けでとても疲れた。でも、みんなで出前のお寿司を食べ、トトロを見て、プールして、ケーキを食べながらコーヒーを飲んで……と、お盆っぽくて楽しかった。

なっちゃんが「あやちゃんに」と選んで買ってきてくれた、ストロベリーガーデンの季節限定、桃のタルト。フレッシュな桃が爽やかで、めちゃめちゃおいしかった。

八月十七日(土) 晴れ

朝早く目が覚めた。外が涼しい。
図書館の本を返却しなければならないので、図書館まで歩くついでにウォーキングに出ることにした。
家を出たのが6:15ごろ。帰宅は7:00前。
ひさしぶりに、下半身にしっかり血が巡るような感覚。

昼に相方のペペロンチーノ。
夕方体操教室。

そのあと、夜間営業している油山へ。
出店があるということだったが、需要と供給、人の数と店の数が合っておらず、どこも30分以上並ぶ行列。

ようやくありつけた米粉のたこ焼きは美味しかったが、足りないので山を降りて、麓のファミレスへ行くことに。
そこがまた混んでいて、夏休みの子どもグループが多くて、耳が痛くなるほどの騒音。わたしたちの前に並んでいて案内された人が「混んでいますので、ご注文いただいても20分ほどお待たせすると思います」と言われていた。
わたしたちが入る頃は30分はかかりそう。
既に15分ほど待っていてもうすぐ呼ばれそうだったが、この騒音の中で食事をさらに待つのは無理だと判断し、近くのウエストへ移動。子どもはドリンクバーを楽しみにしていたので、残念そうにしていた。

相方はもつ鍋セット、子どもはおにぎり、わたしは鰻丼を食べた。ようやくちゃんと夕飯にありつけたのは20時前ごろだった。

帰って子どもをすぐお風呂に入れて寝かせた。
ひさしぶりに足がモヤモヤして眠れなかった。

八月十八日(日) 晴れ

お盆休みの疲れなのか、夏休みの疲れなのか、なんだかぐったりとしている。
今日は休みたい。
買い物に行きたかったけれど、子どもを連れて買い物に行くとまたぐったりするのは目に見えていたので、ネットスーパーに頼ることにした。野菜やパンや冷食など、午後に届く。

昼、子どもと相方は焼きそば。わたしは豆腐と牛肉のドライカレー。
ひさしぶりに玄米を食べた。体がホッとする。

明日からまた、1日おきではあるが学童が始まる。
ようやく夏休みラストウィーク。生活の乱れを整えるため、この5日間だけラジオ体操が行われる。しかし子どもは「行かない」と言っている。

一日中、気だるいムードでのんびり過ごした。子どもはルーティンのピアノの練習や、ゲームや動画(30分ずつ)をこなして、あとは漫画(「三つ目がとおる」「ドラゴンボール」)を読んだり、動画で観た手品を再現したりしていた。

子どもと一緒にいると体も心もぐったりとする。回復できないので夏休み後半は疲れが溜まり、いっそうぐったり。はやく夏休みが終わってほしい。
子どもと一緒にいられるのはしあわせだし楽しいのだけれど、疲れるものは疲れるのだ。
かわいいと思っているから、つい何かしてあげたくなって、疲れてしまうのかもしれないな。

膝にのっている子どもの髪の毛をずっと撫でつづけていた。
疲れた、と、かわいい、という気持ちを、いったりきたりしながら。

(次回更新は未定です)


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