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「ジェーン・ザ・バージン」の魅力

私がここ数カ月熱く燃え上がって観ていたアメリカンドラマ「ジェーン・ザ・バージン」の魅力を語ります。(ネタバレは控えます。)

※Netflixでご鑑賞いただけます。


”主人公ジェーンは清く正しい23歳のラテン系女子。祖母の教えでバージンを貫いてきた真面目な彼女が、なんと医師の手違いで人工授精され、妊娠してしまう!”

まあなんて信じられない話でありえない内容なんでしょう。なんて思うところですが、これがこのドラマのはじまりであり、お話の軸となっていくのです。

コメディ且つメロドラマ…! 謎すぎ&イレギュラーすぎ!で少し興味をそそられますよね。私だけでしょうか…。日本では、タイトルといい内容といい中々見かけない作品です。

「一体どんなストーリーで、どんな結末になるんだろう。はたまたシーズン5までどんなストーリーがあるんだろう。」

もうウキウキ感を募らせて見始めるわけです。

しかし、初めに言っておきますが、シーズン2の途中まではそんなに面白くない……というかあまりはまり切れないです。ですがね、ここまでのストーリーを耐えてちまちま見続けるとその先にはもうドラマへの”愛と熱”が溢れ出すのです!!

あれほど観るペースが遅かったのにノリに乗り出すと…早く観たい!電車の中でも!お風呂でもトイレでも!もーーーなんせ次のストーリーを観たい次の展開が観たい!とジェーン・ザ・バージン欲にまみれるのです。

ハハ!楽しみになるでしょう?


というわけで、何がそんなに視聴者を惹きつけるのか。その魅力をお教えしましょう。

魅力POINT

1.話の展開のクレイジーさ


誤った人工授精、父親の存在発覚、三角関係、サイコパス殺人鬼、そして殺人、母の乳癌、夫の生き返り…などなど。アバウトに書くとこのような感じですが、まだこの中にも沢山複雑で面白い展開が待ち受けています。これ以上書くとネタバレになってしまいます…。


話は主にドロドロとしたメロドラマが中心ですが、実に見やすくサッパリと描かれています。これを軸に家族愛・サスペンス・夢の追いかけ・子育てが入ってきます。カオスですが、ここが面白いのです。


一つ一つの展開にストーリーがあり、笑いあり涙あり衝撃あり…。全ての展開が私達を楽しませてくれます。主人公のジェーンがショックを受けているとこちらまで同じようにショックになる。主人公と共にストーリーを歩んでいきます。


2.人々の多様な個性


【母・娘・祖母】

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恋愛には自由奔放だけど、誰にでも愛情深く強い母ジオマラ。真面目でしっかり者だけどどこかカオスな主人公ジェーン。熱心なカトリック信者で一家の大黒柱、”結婚まで純潔を守る”をジェーンに教えた祖母アルバ(ほとんどスペイン語で話す)。
親子3世代、性格も見た目もてんで違いますが、温かい心と強い愛で素敵な親子関係を築きあげていきます。この三人の”強く生きる女性”たちがお話の中心なのです。



【恋の相手】

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人工授精で授かった息子マテオの父ラファエルと恋人のマイケル。
ラファエルはプレイボールなセレブのホテル経営者。マイケルは誠実で優しい刑事。どちらもかっこいいですね。



【父】

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父親はいないと育てられてきたジェーンの元へ突如現れる実父で俳優のロヘリオ。この父、また色々と癖が強いのです。父親というよりはまるで少年のよう。
ロヘリオの甘いマスクや話し方、表情の使い方が大好きで虜になりました。


【恋敵?親友?母仲間?】

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ラファエルの妻でありズル賢く、利己的で独りよがりなペトロ。母親との確執や双子の発覚、サスペンスへの関係またジェーンと同様人工授精でラファエルの子を産むなど数々のカオスな状況を生み出す。後にジェーンと姉妹で親友のような関係になっていく大事な存在。


3.ラテン系の美しさ


このストーリーの重要人物は、ほとんどラテン系の人達です。明るく陽気で情熱的そして自由奔放な彼らの性格がお話の軸となり表現され、ストーリーを引っ張っていきます。実に華やかで人間味溢れた世界観です。褐色系な肌もまた素敵で惹きつけられるのです。


祖母のアルバが直面する永住権の話は、移民問題がよく分かるエピソードであります。現在のアメリカが直面している重要な問題だと気付かされるのです。永住権が何を意味するのか、このお話を通じて考えることが出来るのではないでしょうか。


また、このドラマがアメリカで放送された時期(2014年)は丁度多様性が求められていた時でありました。本ドラマでは、これまであまり描かれなかった社会層が中心となり描かれています。

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のちのインタビューにて、母ジオマラ役をしていたアンドレアは、「子供の頃ラテン系はテレビで無視されていると感じており、価値のない人間に思えて自尊心が傷ついた」と述べています。また、「大勢がこのドラマに共感したのは自分たちが認められていると感じたからである」とも述べていました。
少し泣きながら話す彼女からは当時のつらさが伺え胸をうたれました。

4.魔術的リアリズム


このドラマには、ところどころ主人公ジェーンの想像力によって物たちに命が吹き込まれる瞬間があります。
魔術的リアリズムは、実に生き生きとした世界観を作り出します。これはラテン文学が得意な手法です。


例えばジェーンの胸が高鳴っている時、心臓が輝いたり、人形が話しかけてきたりと見事な表現で私達を物語の中へ引き込んでいくのです。ぜひご鑑賞になり物語の中へ飛び込んで下さい。


また、独特な視覚効果も見どころ。セットや衣装が独創的なことはもちろん、メールやInstagramのような現代技術を上手にドラマに取り入れているのです。


なんと多彩なドラマなのでしょう。


5.低く優しい声のナレーション

”やあ おかえり”これが毎度始まるときの決まり文句!

「今日もジェーン・ザ・バージンがはじまる!観れる!」なんて興奮しつつ開始を待っている私たちに優しく落ち着いた声で、”やあ おかえり”と声を掛けられる。なんとも心温まる始まり方で、何故か「今から観てもいいんだ!」という気持ちになるのです。

まるで絵本の中のようにストーリーの流れを先導し、視聴者の気持ちも代弁してくれる素敵なナレーションです。

しかし、なぜこれ程までに感情のあるナレーションなんだろう?なぜこんなにも話すの?なぜこんなにナレーションが登場するの? 楽しみの一環であるこれら疑問は最後に明かされることになるのです。


6.有名セレブたちの登場

ブルーノマーズやブリトニースピアーズ、あまり海外セレブに詳しくない方でも聴けば分かるほどの有名人が特別出演しています。これは激熱すぎました…!


さて、魅力をひたすら述べてきました。まだまだ、挿入歌のことやジェーンの夢についてなど語りたいことはありますが、敢えてここまでと致します。

あとの魅力は、ぜひ”ジェーン・ザ・バージン”の物語へ飛び込み思いっきり魅力にはまりましょう!

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