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【自身の現状のステージを理解する】

私たちが自己実現するためには、自分以外の誰かと比べたり、または競ったりすることが必要であると、ある意味で幼少期から洗脳されて育ってきました。
多様化する近年では緩くなってきているかもしれませんが、まだ名残りはあるのではないかと思います。

しかし、当然ながら一人として同じ人生はありません。
また、人それぞれ人生のバイオリズムの波は違います。
当然、生まれ持ってきた課題または使命、そしてステージはそれぞれ違うわけです。
皆、魂の成長のためにこの世に生まれてくるという目的は同じであっても、どの分野で、どのルートを辿り、どのように成長およびステージアップするかは違うのです。

私は看護師でしたが、私の周りにいる看護師よりも転職が多く、最終的には看護の現場を離れました。
その理由としては、看護学生時代より自分がやってみたいと思うことにはチャレンジしたいという気持ちがあったことと、なぜか生涯を看護師だけで終わる気がしなかったからです。
そして、現時点でその通りの人生を歩んでいます。

もちろん、転職理由はその時々で異なりましたが、振り返ると確実に人生のステージアップのタイミングでした。

そんな私ですが、たった一度だけ、希望しなかった転職経験があります。
同じ業界と言えども、私の苦手である数字を多く扱い、用語もわからないM&A業務でした。
突然の辞令に加え、当時は経済的な理由もあったため、自分の中では退職の選択肢は浮かびませんでした。
今となっては、おそらくどんなに望んでも就けなかったであろう分野であり、面白い稀な経歴となったことにとても感謝しています。

その会社には3年以上勤めましたが、葛藤が多く苦しい期間でした。
ただ、私はある時点で既に気がついていたのです。
この経験も私の人生には必然であるということに。

しかし、それまで自分の思うように転職してきた私は、自分自身の描いている方向へ進むよう何とかコントロールしようと抗い、様々なことを試してみた結果、どれもしっくり来ず、最終的には詐欺まがいのものに引っ掛かってしまう始末…笑
そして、全く予想もしなかった強制終了という結末に、人生の面白さを心底感じました。

ただ、この時期があったことでとことん自分自身と向き合い、様々な気づきを得ることができました。
また、自分自身の感じ方と身体反応の精査および分析の訓練ができ、いつの間にか執着となっていたことを手放し、ちっぽけで愚かな自分の認識と受容、赦す等をひたすら繰り返しました。
間違いなく私にとって、必要かつ重要な3年間でした。

私たちは自分自身の人生に起こる出来事をどのように捉え、また受け入れるか否かで、その後の思考、感情、行動が変わります。
また、自身の人生を俯瞰し、何に気づき、何を学ぶ時期であるかを理解することで、たとえ現状が不本意な状況であったとしても、必ず次のステージへ進めるようになっています。

ただし、ステージアップしても、そこには更に新たな課題はありますが、不思議なことにどんどん生きることが楽になっていきます。
何故なら、削ぎ落とされた本来の自分自身と、愛と調和の世界に生きられるようになってくるからです。

私たちはまだまだ道半ば…

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