産休・育休復帰のリアル
Mobility Technologiesでバックエンド開発をしています、スコーンです。去年6月から産休に入り、7月に第一子を出産。今年4月に育休から復帰しました。
復帰時期の決め方、復帰後の働き方などについて書いていきます。出産を予定されている方や、共働きでパートナーが出産予定の方の参考になれば幸いです。
これは Mobility Technologies Advent Calendar 2021 の6日目の記事です。
いつ復帰するか
産休入り前の私は、産後3ヶ月くらいでさっさと復帰するつもりでした。仕事のブランクができるのは怖かったし、子供の世話はとても大変そうなイメージ(眠れない、自分の時間が無い)だったので、はやいとこ保育園に預けてしまいたかったからです。
しかし、保育園は基本的に4月入園です。そこで定員が埋まってしまうため、認可園に年度途中で入ることはまず不可能です(少なくともうちの自治体では)。とすると、認可外の園を探す必要があります。
うちの場合、0-2歳限定の小規模保育ならば空きが見つかったのですが、3歳で再度保活をしなければならないのがネックでした。結局5歳まで通える認可園に空き待ちの申請をしたものの、4月の一斉入園を待つこととなりました。
10ヶ月のブランク
6月中旬に産休に入り、4月中旬から復帰しました。10ヶ月のブランクとなりましたが、2, 3ヶ月すれば自然とキャッチアップできるので、長さはあまり関係ないと感じました。
それよりも、産休直前に会社が合併、不在の間に統合版アプリリリースと非常に大きな変化があったため、そちらの影響の方が大きかったです。「復帰」と言いつつもチームメンバーのほとんどは知らない人、新しい組織体制に新しいプロダクト、新しい開発言語。頼ろうと思っていた既知のメンバーも直後に辞めてしまって、最初はなかなか辛かったです。
復帰から半年経ち、ようやく地に足がついてきたかな、という感覚です。
生後8ヶ月での復帰
10ヶ月休業(産前1ヶ月半 + 産後8ヶ月)したこと自体は、とてもよかったと思っています。子どもは予想の100倍かわいく、ずっと一緒だった8ヶ月間はかけがえのない思い出です。もし二人目を迎えることになったら、今度は迷わずに4月入園を選びます(誕生月にもよりますが)。
一方で、+1年は長すぎるとも感じます。育休自体は延長は可能(ただし給付金は減る)ですが、1歳8ヶ月まではべったりでなくてもいいかなと。そこまで一緒だと、むしろ大変さの方が勝る気がします。1歳になると毎日三食の用意、公園遊びなど、0歳よりもやることが増えます。これを自宅でこなすのは到底不可能、、、(専業主婦/夫のみなさまには尊敬しかない)
保育園には楽しそうに通っていますし、家族以外にも子どもの成長を見守ってくれる人たちがいるのはとても幸せなことだと感じています。「子どもを預かってくれる」だけに留まらない価値が保育園にはあります。
ちなみに、生後3ヶ月で復帰していたら大変だったろうなと思うのが夜泣きです。個人差や波はありつつ、生後10ヶ月くらいまでは毎晩2, 3回は夜泣き対応が必要です。卒乳した今は抱っこやとんとんでやりすごせますが、卒乳以前は授乳やミルク作りで大変です。夜は30分 ~ 1, 2時間の格闘を2, 3回、その上で日中は仕事………ちょっと考えたくありません。
生後8ヶ月での復帰は、早すぎずおそすぎず、結果的にちょうどよかったなと感じています。大変だと聞いていた卒乳も、保育園に通い始めたおかげで生後11ヶ月ごろにスームズに完了できました。
時短かフルタイムか
4月中旬から時短(6時間勤務)で復帰、6月からフルタイムに戻りました。
時短/フルタイムを選ぶ上で注意したいのは、手取りは3/4(6時間/8時間)よりも減る可能性があるということです。私の場合はフルタイム勤務時の給与の一部が固定時間外手当(みなし残業代)だったため、それを引いた金額(= 基本給)を時給換算し、労働時間をかけたものが時短中の支給額となっっていました(時短勤務は時給制)。そうすると、手取りはフルタイム時の約半分。フルタイム時の給与にみなし残業代が含まれている場合は、注意が必要です。私はこれもあって、すぐにフルタイムに戻ることにしました。
0歳児 x 夫婦でフルタイム x 夫婦で通勤ありは大変厳しそう、ということも書いておきます。うちの自治体の場合、0歳児クラスは18時までのみの預かりで、延長も不可です。とすると、もし通勤が30分ならば17時すぎには上がる必要があり、二人ともフルタイムは難しいです。幸いうちは二人共フルリモート(夫は任意で週1回出勤)のため、8時に私が送り、18時に夫が迎えで無理なくフルタイムで働けています。クラスメートにはママが送迎両方担当で8時半ごろ送り、17時半ごろ迎えの子もいて、おそらくママだけが時短勤務にしているのだと思います。
月の半分が病欠のことも
「入園直後の4月は半分は子どもが風邪、残り半分は子どもからうつって親が風邪で全く働けない」と先輩パパから聞いていました。
うちの場合、幸いにも初期はほぼ風邪なし。ただ、6月ごろから徐々にもらうようになり、10月は治ってはまたもらっての繰り返して常に風邪を引いているような状態となり、月の半分は保育園をお休みしていました。
子どもが生まれる前に夫の実家の近くに引っ越してきたため、お休みのときは預かってもらうことができました。火曜に保育園から電話があり早退、その日はどちらかが半休をとって面倒を見て、水曜以降治るまでは義実家で預かってもらう、などがよくあるパターンでした。
病児保育という選択肢もあります。入園当初は病児保育を利用する気満々で事前面談と登録をすませたのですが、いざ使うとなると1日5000円は高い。1歳を過ぎると周りがよくわかるようになり、突然知らない場所に連れて行かれて知らない人たちだけに一日囲まれる不安を思うと預けるのをためらってしまう、ということもありました。結局病児保育は利用していません。ただ、義実家が近くに無い場合は利用していたと思います。保育園お休み = 親もお休みだと全然仕事ができないからです。
義実家を頼っていましたが、それでも私は11月で子の看護休暇(年5日)を使い切りました。有休も含めると、4月からの半年で13日休んでいます(夫よりも私のほうが休むことが多い)。お休み自体はおそらく30日以上、早退も含めると40日は超えています。厳しい。
風邪気味なので朝小児科に行ってから登園、もよくありました。すると10時に登園、10時半から業務開始。フレックス制度だと半休を取らないですむため、本当にありがたかったです。
実質無料でベビーシッター
わが家は週1回ベビーシッターさんに来てもらっていますが、東京都の助成制度を利用しているため実質無料です。
都内でも自治体によって対応/非対応はまばらなのですが、たとえば武蔵野市なら1時間あたり2500円が年144時間まで助成されます。
144 ÷ 12 = 12で、なんと月12時間も無料で利用することができます。ポピンズシッターで条件に合うシッターさんを見つけ、とてもよかったのでずっとその方に来ていただいています。
夫が毎週金曜日に出勤のため、金曜18:00-20:00で依頼しています。18:00ごろから夕食(幼児食)、お風呂、その後20:00まで遊ぶという内容です。いつもは夫がお風呂に入れて私が着替えさせており、一人でお風呂に入れるのは大変なのでシッターさんにおまかせできるのは助かります。
夫は早く帰ってこなければというプレッシャーが無く、私はゆっくりお風呂に入ることができます。どちらにも負担がかからず、シッターさんには本当に助けられています。
保育園もそうですが、家族以外の人と成長を見守れるという良さもあります。シッターさんから新しい遊びを教えてもらったり、私たちにはまだ見せていない一面をシッターさんが発見してくださったり、毎回詳細に書いてくださるレポートを楽しみにしています。
おわりに
いろいろと書いてきましたが、これらはすべて夫婦でフルリモート x フレックスが前提です。フルリモートでなければ(少なくとも0歳児クラスの間は)時短勤務にしていたでしょうし、フレックスがなければもっと有休取得も増えたはずです。今の環境には本当に感謝しています。
子育て世帯の大変そうな姿を見るにつけ、自分の時間がなくなること、自分が人生の主役でなくなることが産前はとにかく不安でした。しかしいざ生まれてみると子供と過ごす日々は何物にも替え難く、人生にこんな喜びがあったのかと驚かされるばかりです。
この記事がこれから産休・育休を迎えられる方の役に立てれば嬉しいです。ちなみに、去年も育休をテーマにこんな記事が書かれています。素敵な文章ですので、ぜひ。
MoTは、一緒に移動の未来をつくる仲間を募集しています。
明日のMobility Technologies Advent Calendar 2021 は、Byungjun Parkさんの『タクシーアプリ「GO」のGoogle Maps活用術』です。
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