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敬老の秋 #gate, by sentence

ライティングを学び合う会員コミュニティ、sentenceの会員が月ごとに「特定のテーマ」についてや、「自由投稿」という形でマガジン「gate, by sentence」を更新していきます。9月のテーマは、「〇〇の秋」です。

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先週、9月17日は、敬老の日でした。
だからってわけではないけれど、わたしは最近、よく知らない3人のおばあちゃんたちのことをリスペクトしています。
(ラッパーみたいですが、好きなんです。リスペクトという言葉が。)


まずは、近所のモスバーガーで接客しているおばあちゃん。
近所のセブンイレブンでレジ打ちや陳列をしているおばあちゃん。
会社のトイレ清掃をしているおばあちゃん。

人生100年時代とは言いますが、最近の年配の方々は本当に、よく、仕事をされている姿を見かけます。

そんな中でも、わたしのまわりには偶然にも「デキる」おばあちゃん達が多いようです。癒される〜とかいうより、キビキビしていて、見ていて気持ちが良いです。


そんな彼女らですが、3人に共通している魅力は、こちらと何かやりとりをするときの「会話っぽさ」ではないかと思っています。

“ご一緒にナゲットはいかがですか?”
“お弁当の温めはどうされますか?”
“掃除は終わりましたので、どうぞお使いください。”

学生のバイトさんなんかだと、こういう決まり文句を発するときに「セリフっぽさ」を感じるときがあります。ルールとして決まっているセリフを言う、ロボットみたいな感じ。

でも、彼女らは違います。言葉や雰囲気に温かみがあり、やりとりした後には気分が良いのです。

これって、なんでなんやろ?


自分もサラリーマン生活では、お客様と接する身。ぜひ参考にするべく、3人のおばあちゃん達を観察してみました。そして気づいたことが、2つ。

* * * * * *

①こちらに向かって話してくれる

彼女らは、いつもわたしの方を見て、話しかけてくれます。
ロボットみたいな受け答えをする人は、だいたい「虚空」や「手元」を見て喋っています。
こちらに向かって話しかけられると、なんだかわたしも、彼女らの方を向いて応えてしまいます。


②忙しさにかまけていない

彼女らはどんな時も、忙しさにかまけていません。それが「早口で喋らない」という形で現れます。
早口で喋られると、こちらも話の内容の理解が追いつかず「あ〜、はいはい(たぶん。)」と、ささくれ立った受け答えをしがちです。
でも彼女らは、こちらが理解しやすいスピードで話をしてくれて、わたしにちゃんとした受け答えができるよう、待っていてくれます。
そうすると、ついついわたしも、丁寧にお返事してしまうのです。

* * * * * *


たった2つなんて、自分の観察力のなさに呆れます。しかもめっちゃ当たり前のこと。
が、しかし、この2つに共通しているなぁと思うのは、彼女らの振る舞いが「こちらにも影響する」ということでした。

…そっか。彼女らの振る舞いによって、わたしの「会話っぽさ」も、引き出されていたのか。

と、気づかされました。
彼女らに会った後の気分の良さは、そこにあったのかもしれません。



身近にリスペクトできるおばあちゃん達がいて、ラッキーや。
そんなことを考えながら、セブンイレブンで買った明治ヨーグルトR-1をぐいっと飲み干す朝でした。



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