つれづれ金継ぎ日記
金継ぎにハマっている。
夜な夜な、金継ぎの工程について調べては作業する。作業中は無心。なんかそれが気持ちいいんだと思う。
金継ぎの工程というのは、漆を塗ったり金粉をかけたりするだけでなく、けっこう多い。
割れた器の面にサンドペーパーをかけたり
小麦粉と水を混ぜて練ったり(そこに漆を混ぜると接着剤になる。「麦漆」むぎうるし、と言う)
砥の粉と水を混ぜて練ったり(そこに漆を混ぜるとパテになる。「錆漆」さびうるし、と言う)
はみ出した麦漆やら錆漆やらをカッターで削ったり。
…と、いうように。
「大人の塗り絵」というのが一時期流行っていた。塗り絵に関する下記の記事に「フロー」という言葉が出てくる。
ボガート氏によると塗り絵は“フロー”という精神的状態の一種だという。ヨガ、編み物、エクササイズなど、ストレスがなく、楽しい活動に我を忘れて没頭している状態をフローと言うそう。絵を描くというプレッシャーがない塗り絵は、塗る作業そのものにどっぷりと浸れるのだ。
そうそう。そうです。金継ぎ作業中のわたしは「フロー」状態に近そう。
ひとつひとつの工程に、「漆って不思議だなーっ」とか思いながらどっぷり浸っている。
そもそも、漆という植物が接着剤や塗料になるって、いったいどうやってわかったのだろう。Wikipedia見たら、縄文時代から使われてたと書いてあった。縄文人すげーっ。
ふしぎだな〜。
とか考えたりしながら、手を動かす。
そんなわたしがめちゃくちゃ頼りにしているサイトがある。
▼ 金継ぎ図書館
手順やら作業方法やら、そろえる道具やら、なんでも金継ぎ図書館を見る。
なかなか本漆金継ぎを学べるところに申し込みができず、独学のわたし。本当にありがたい神サイトです…。
このnoteで伝えたいのはこれだけ。金継ぎ図書館、サイコー!!!!
今は、錆漆の削り面がザラザラだったり、漆を塗るときに厚みがあり過ぎたりして、なかなか綺麗に仕上げられない。
そんなアマチュアだけど、友人知人のお皿のお直しを請け負ったりしています。お任せしてくれるみなさまありがとう…。
だめになっちゃった、と思ってたお気に入りの品が、ちょっと新しい姿で、そのひとの生活に戻っていけたら良いよね。
ただ楽しいだけじゃなく、そんな意義もあるところが、合理的でもあり、素敵でもある。
そんなことを思いながら、今日もひとつ、工程を進めるのです。
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