
スプーンの上のカレーライスと、文章の話 #gate, by sentence
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会社の食堂でカレーライスを食べながら、わたしは、もの思いにふけっていました。
■スプーンとお皿の関係
カレーライスの食べ方には、人それぞれのこだわりがあります。
たとえば、ルーとごはんをかき混ぜながら食べる人。あるいはお皿をなるべく汚さないように、ごはんをルー側に寄せながら食べる人。
じつに、いろんな人がいるものです。
わたしはというと、「スプーンの上で小さなカレーライスをつくって食べる」のが好きです。
たしか中学生のとき、数学で習った相似形。
ルーとライスの比率を守りながら、スプーンとお皿の関係を相似形にするのが好きなのです。
一応、これには理由があります。
わたしは、水分を吸ってベチャッとなったごはんが苦手で、あまりルーとごはんをかき混ぜたくない。
でも、スプーンが運ぶその一口で、カレーの味とごはんとを、一緒に楽しみたいのです。
すると、この「スプーンの上に小さなカレーライス」システムは、ちょうど良いわけです。
そんな下らないこだわりについて考えていたら、
「これって、文章の仕組みに似ているかもなぁ」なんて、思い付いたのです。
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■段落と文章全体って相似形?
何か言いたいことがあって文章を書くとします。文章は、いくつかの段落や章で構成していきます。
このとき、大まかに言って「起承転結」の流れで書かれている文章は、だいたいわかりやすいもんだよなぁと思います。
まずは主張に始まり、次にその根拠。その次に、実際のところたとえば~~とかいう具体例が挙げられて、最後はまとめ。
そんななかで、最近、sentenceでの課題に取り組みながら資料を見ていたら、そこには次のようなことが書いてあったのです。
最初の一文で段落の内容を 簡潔にまとめる
ああ、これって、文章全体の初めに「主張」を持ってくるようなものだなあ。と思いました。
だとすると、1つの段落や章の中に小さな起承転結があると、たしかにわかりやすいかも……?
そんなに上手いこと、段落の中に細かい起承転結なんて入りきらないかもしれませんが、笑
段落の中にも「わかりやすい話の流れ」を作るように意識してみると、いいかもしれないな。
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と、昨晩考えていたのを思い出したのです。
そんなわけで、わたしはガヤついた食堂でひとり、スプーンの上に作った小さなカレーライスを、
しみじみと、おいしくいただくのでした。
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