Win Max 2 2024を使ってみて
使用感
小さくないか、という疑問
10.1インチの画面が小さくないか、ということは誰しもが考えることではないかと思います。両手で持って入力するスタイルにしては大きすぎ、机などに置いて入力するには小さすぎるのではないか、とか。正直満足のいく大きさ、というの大きさでは、個人的にはないです。少し小さい感じがします。iPad Pro11インチの時もキーボードを付けてはいましたが少し小さく感じていましたし、12.9インチの時は良かったです。いわゆるフルサイズキーボードというのがちょうど良いのです。今まで使ってきたキーボードの中で一番お気に入りなのは昔のマイクロソフトのエルゴノミクスキーボードです。そういう自分にはこのサイズは少し小さい感じがします。
画面の大きさ
iPadAirと比べると1インチ弱小さい画面で、それほど小さいとは思いません。職場のPCが15インチですので、それと比べると小さいと言えるでしょうがこれまで自前のPCでは15インチ以上のものは使ってこなかったですし、リモートで職場の環境にアクセする場合もそれほど小さい感じはしないのでこの画面で不便はしません。大きすぎるとiPad Pro12.9インチの時のように鞄に困ります。それを回避するために小さめのPCを選んだのですからもう1、2インチ大きくても良かったかもしれませんが、特に不満はありません。
トラックパッドの問題
さてこのパソコンで一番大きな問題はトラックパッドの位置でしょう。ゲーミングPCであるということでゲームパッドが内蔵されている状態で、その二つのボタンやコントローラーの間にパッドが来ていますが、通常手前に来るはずのトラックパッドがキーボードの向こうに来るという変則的な状態になっています。それほど大きな問題ではないと使い始めは思っていましたが、使っていくうちにだんだんと不便になって、結局マイクロソフトのArcマウスを買って使っています。個人的にはトラックボールを使いたいところですが、持ち運びには不便ですので薄型のこのマウスを使っています。
性能面
普段使いのパソコンとして
これは問題ないです。Windows11にESETのウイルスソフト、ATOKなど色々と自分が快適に使うための環境を整えた現在の環境で、性能面での不満はありません。Surface Pro7でも普段使いという面においては不便を感じることはありませんでしたが、このパソコンでは更に快適でキビキビ動きますので、iPad Proほどの快適性ではないにせよ満足のいく状態です。
写真現像環境として
ここがSurface Pro7に不満があったところで、新しい環境を用意したいと強く思っていたところです。Lightroomを使う程度であれば問題ないのですが、SIGMAのdp02quattroのRAWファイルが独自形式で専用のソフトでしか現像できないのですが、これが高いスペックを要求してきていてSurface Pro7では快適に動かないのがとても辛かったのです。快適、というかあまりに時間が掛かりすぎて日常的に使いたいと思わないのでそもそも写真を撮ろうとさえ思わなくなるという本末転倒なことになっていました。正直このパソコンでもサックサクで動きまっせ、というのではないので、一体どんな環境なら良いのか正直恐怖なのですが、ともかくスライダーを一つ動かすたびに何十秒も待たなくてはいけないということはなくなったので、この不満は改善されました。
ゲーム
正直自分がやるゲームにはこんなたいそうな環境が必要なものがないのですが、まあやってみようかと何年も前にSteamで買ったFINAL FANTASY8と9を再度ダウンロードしてみました。結果、8はすぐ止まるので諦め、9もほんの少ししかやっていませんが動くのかな?というところで止めています。エスコン7とかDEATH STRANDINGとかが動きそうなのですが、正直パソコンでやろうかとは思わないので、今のところ購入予定はないです。エスコンはSwitchで出るそうですからこわれたPS4の代わりになるのはそっちになるでしょう。DLCも付いてくるみたいですし。
モバイル機として
重量は
1㎏強ということで、iPad Pro12.9インチよりは軽いですが、サイズの違いからくる感覚の違いなのか、なんとなくこちらの方が重たく感じてしまいます。まあ、キーボードカバーをつけたSurface Pro7よりかは重たいのは分かっていたことですし、入れられる鞄がぐっと増えたのでこの点では問題を感じていません。
サイズ感
使う道具としてのサイズ感は先に述べたとおりですが、持ち運びの面ではこれで十分です。自分の持っているボディバッグの中で一番小さいものには入りませんが、これまで買ったモバイル用のボディバッグには入りますし、机の上に置いてもiPad Pro12.9インチ程度のサイズを想定していれば十分ですので、この点についても問題を感じていません。
性能面
モバイルPCに性能を求めるなんて、とWin95時代からのノートパソコンを知っている身からすると思うのですが、それでもそんな夢の環境を求めてきたのが古参モバイラーだったのではないでしょうか。いまのこのWinMax2はそんな親父の夢を叶えてくれるモバイルデバイスになっていると思います。
おすすめできる?
他人様にお勧めできるのか、というと、キーボードサイズさえ問題ないのなら十分におすすめできるパソコンになっていると思います。今この文章は本体キーボードを使っています。時々ミスタッチをしますが、入力できない大きさでは決してないですし、ちょっと苛つく程度の不満ですし、なんならスタンドを使って本体を立ち上げた上でモバイルキーボードを使えば十分な環境を作ることは出来るでしょうから、(モバイルとしては本末転倒でしょうが)それほど問題になるものではないと思います。
素人さんにはこんなのもありますよ、程度のおすすめで、頻繁に持ち出して使いたいというちょっとニッチなところをお求めな方にはこれは結構使えますよ、位にはお薦めできると思います。
ということで、2週間程度使ってみての感想を書いてみました。デザインとしても熟れてきていますから来年辺りひょっとしたらデザインが変わるかもしれませんし、(勝手な想像です)その新しいのが今の日常使いとゲームを上手く使い分けられるようなデザインになるとは限らないので、かつてのシンビアンやウルトラマンPC、VAIO P辺りを使っていた諸兄諸姉には是非に、とお薦めしておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?