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【Day.10】損しない知識の見極め方・活かし方


前回の学び

Day.10 技術やスキルにも減価償却という概念を導入せよ

 絵画教室を運営していると、たまに「デジタル絵を学びたい」と要望を伝えてくれる生徒がいます。ですが結果からお伝えすると、デジタル絵を教えることは可能ですが、私はやりません。

 なぜデジタル絵を教えることをしないかというと、絵の基本はすべてアナログで勉強した方が、一生使える知識になるから。
 私はこの考えで絵を恩師から絵を学び始め、本当に良かったと今でも思っています。

 絵がうまくなるコツは、「目の前の物をどれだけ観察できているか?」に詰まっています。ものの形、光と影の関係、構図や描写の引き算、色の作り方、色が与える効果…。すべて自分の目で観察して、理解して、それから描く。
 その基礎を練習するためには、高価な画材は必要ありません。なのでうちの教室では、小学校で使う絵の具や色鉛筆がメインの画材です。
 今目の前の道具で、どんな表現ができるのか?目の前のものを描くには、もしくは頭の中に描いている表現を描くには、この道具をどう扱うべきか?この思考し実践する工程が、一番大事なのです。
 この基礎ができていればデジタルに移行しても、操作方法を覚えるだで充分自分の絵が描けます。先にデジタル絵を学んだとしてても、使用しているアプリが変われば操作方法も変わりますし、オフラインでもしっかり描けたほうが強い。

 この講義を受けて、私自身やみくもに学ぶよりも、「その知識は耐久性のある知識か、瞬発力のある知識か」を、見極めるようになりました。そしてどちらの知識においても、耐久性・瞬発性という特性を「絶対に活かす!」というマインドへ変わりつつあることを、改めて感じた今日の学びです。

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