CoCのシナリオにおいて、〈回避〉は最後の砦にするのがいい!
はじめに
筆者は(新)クトゥルフ神話TRPGのシナリオで脅威を避けるときに、〈回避〉を多用するのは控えたほうがいいと思っています。
「コイツはなにを言っているんだ」と思った方こそ、この記事を読んでいただきたいです。
この記事で、CoCにおける〈回避〉のありかたを語ります。
〈回避〉ゲーは冗長になりがち
「イベント! はいっ、正面戦闘! 〈回避〉に成功さえすれば、敵の攻撃は当たりません!」という戦闘ラウンド処理にすると、単調になりがちです。
このとき、敵の攻撃回数が1回だけにすると、探索者は高い〈回避〉で攻撃を避けて、ちまちまと敵の耐久力を削っていく、戦闘技能と〈回避〉をたかめて、それを振り続ける作業ゲーになりがちです。
また、探索者がひょいひょいと攻撃を〈回避〉している様子を見ると、「アンダーテールのサンズ」みたいな超人だなあと感じてしまいます。
最後の砦としての〈回避〉
〈回避〉は生死を分ける最後の砦として使うと、緊張感があって良いです。
正面戦闘ではなく、脅威から距離を取っている状態から戦闘ラウンドを始めるといいです。
探索者が敵に不意打ちをする、脅威に対抗する手立てを準備するなど、〈回避〉以外の技能が活躍する機会を作りましょう。
事態が深刻となり、大量のクリーチャーに囲まれる、巨大な存在に接近される、落石や津波の災害が迫るなど驚異的な状況になり、ギリギリのところで生き延びるために、高い難易度で〈回避〉を求めると、緊張感があって楽しいと感じます。
脅威の解決法や設定は、以下の記事が参考になります。
〈回避〉を多様して楽しいシナリオ
〈回避〉を多用して、楽しいシナリオとはなにでしょうか? 以下のタイプが当てはまると思います。
■ 数々の罠を乗り越え秘境に向かう、ダンジョン探索系のシナリオ
■ 特殊な力を持ち、クリーチャー・神格と戦うヒロイックなシナリオ
■ 爆発! 激しい銃撃戦! 手に汗握るパルプ・ハリウッドスタイル!
おわりに
〈回避〉は手軽にダメージを無効化できる、有用な技能です。だからこそ、〈回避〉を多用していいシナリオなのか? 脅威の解決法を模索していくと、シナリオに幅が出て楽しいと思います。
筆者は最後の頼みとして〈回避〉を振ることはとても好きです!
用法用量を守って、〈回避〉を活かしていきましょう!!!
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