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本当に大丈夫? CoCシナリオの作成において、慎重に採用を検討すべきめんどうな要素


はじめに

 お久しぶりです。めんどくさがりなあやさん。です。CoCのシナリオを作るときに、安易にしてはいけないこと!という記事を載せて、いくつかの反応をいただきました。今回はその続編として、CoCシナリオの作成において、慎重に採用を検討すべきめんどうな要素を挙げていきます。
 また、この記事におけるCoCシナリオは、システムがクトゥルフ神話TRPG(6版)新クトゥルフ神話TRPG(7版)で、インターネット上に公開し、様々な人が読むことを前提にしたものを指しています。つまり、シナリオ公開を目指している人に、読んでいただきたい記事です。

 こちらの記事が、シナリオ作成の参考になれば幸いです。なお、この記事で書いてあることはあくまで筆者であるあやさん。個人の意見・感想です。鵜呑みにしないようにしてください。

なぜこれから挙げる要素の採用を、慎重に検討する必要があるのか?

 CoCには、舞台・探索者の設定、そのほか多様な要素を自由に採用できるだけの懐の深さがあります。しかし、シナリオに特殊な要素を詰め込みすぎると、内容が複雑になってしまいます。そうすると、説明に時間がかかるうえに、没入感が減ってしまいます。
 あなたが作ったシナリオは、あなた以上にシナリオの内容を理解できる人はほぼいないでしょう。あなたの頭の中では理解できて、素晴らしい内容であっても、シナリオを遊ぶ人たちからすれば、複雑でよくわからないものかもしれません。
 ゲームは基本的に、シンプルで分かりやすいほうがいいのです。

【大前提】これから挙げる要素は、採用してはいけないわけではない!

 タイトル通り、これからCoCシナリオの作成において、慎重に採用を検討すべきめんどうな要素を挙げていきます。
 この記事を真に受けすぎると、あなたの素敵なアイデアを縛る呪いに変わるかもしれません。
 これから挙げる要素の言及については、真に受けすぎないほうがいいです。

ルールブックに記載のない要素・ギミック全般

 これらを取り入れる場合、シナリオからの説明を入れなくてはなりません。ルールブックに記載がないので、記載漏れがある場合、シナリオの参加者はどうすればいいのか分からなくなってしまいます。
 そもそも、ルールを説明し理解してもらう時間が発生するので、シナリオの読み手、セッション参加者はしんどくなってしまいます。

 また、新クトゥルフ神話TRPGで、オリジナルの小学生探索者の作成方法を考えるなどのルールブック・ソースブックに似たような要素があるのに、わざわざ新しい要素を作ることは、控えたほうがいいでしょう。この場合、素直にクトゥルフ2020の年少探索者の創造を使えばいいです。

特殊な要素を採用した戦闘

 ややこしいし、めんどくさいです。そもそも、CoCで戦闘を求めている人は少数です。
 CoCで特殊な要素を採用した戦闘をするなら、事前に「特殊な戦闘がある」と知らせたうえでやりましょう。

ボードゲームのような要素

 特殊な要素を採用した戦闘と同じく、ややこしいし、めんどくさいです。ロールプレイ重視・雰囲気重視のシナリオでは基本的に入れないほうがいいです。
 ボードゲームのような要素は、プレイヤーに説明するフェイズが挟まるので、かっちりとしたトーンになります。
 ボードゲームのような要素は、終始一貫して採用すると、ワイワイと楽しめていいかもしれません。

チェイス

 なんとなく入っているチェイスは、別に面白くないですし、めんどくさいです。
 チェイスは参加者が理解していないと、説明フェイズが挟まります。ここで、少し想像してください。

 セッションが大盛りあがり! 黒幕を追い詰めるクライマックスへ突入! プレイヤーが「うおおおぉぉぉ! やるぞやるぞ!」とテンションをぶち上げている。そんななか、始まるチェイス! プレイヤーはチェイスのルールをいまいち理解していない!

架空のセッション

 そこから挟まるキーパーの説明フェイズ。はい、しっかり説明を聞かなくてはいけないので興奮が冷めてしまい、萎えます。もし、キーパーがチェイスのルールを理解していなかったら、もっと萎えます。

 チェイスをせず、ノリでDEXロールで済ませたほうがいいときもあります。勢いは大切です。チェイスを導入する場合は、チェイスをめちゃくちゃ面白いものにするべきです。
 色々と言いましたが、筆者は30分で終わる初心者向けのチェイスシナリオを作っています。

探索者が使う呪文

 呪文はCoCで上手く取り扱えば、シナリオがより面白くなる要素です。クリーチャー・神格・カルティストには思う存分、呪文を使わせて神話的事象を引き起こしていくといいでしょう。
 しかし、探索者が呪文を使う場合は、めんどうなことになりがちです。呪文習得のためのロール、呪文の説明、呪文を行使するためのロールと、多数の説明と計算があり、非常にめんどうくさいです。
 シナリオの解決に本当に呪文が必要か? めんどうくささよりも呪文を使う面白さが上回っているか、しっかり検討しましょう。

おわりに

 以上、めんどうくさがりの筆者による、シナリオ作成で慎重に採用すべきめんどうな要素です。
 筆者のように、何でもかんでもめんどくさいと言っていると、何もできなくなっています。めんどうくささ・複雑さとシナリオの面白さを天秤にかけて、採用を検討すればいいんじゃないでしょうか?
 文章をまとめるのがめんどうになったので、このへんで終わりにします。

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