感謝と寂しさと。
昨日で11年と11ヶ月働いた部署での最後の仕事が終わった。
明日からは3月。
他部署に異動となり、新しい場所でのまた新しい仕事となる。
11年というと、かなりの長い年月ではあったが、振り返ると本当にあっという間に過ぎ去った。
もともと住んでいた土地から結婚して今の場所に住み始めてから、人生は大きく変化をした。住む場所が変わり、結婚した事で初めて実家から離れて生活がはじまり、ろくに家事もやったことがない所から、家事と仕事におわれ、新しい職場にも慣れなければならないストレスを抱えたまま妊活も始まった。
その後慣れた頃、妊娠がわかり、約一年で産休、育休をとり、復帰したのが今の職場だった。
慣れない土地での育児に仕事復帰。
夫は優しい人だが車椅子でもあり、やれる事が少なくほぼワンオペ育児。
復帰した場所がとても忙しい部署であり、不安しかなかったが、色々な人に助けられながら、あっという間に10年たった。
振り返ると本当に変化をした。
それは子供の成長と共に。
環境も大きく変化した。
同じ部署でも、人は出入りし、大きな編成を3度も乗り越えた。
もう7、8年一緒に働いている人とは、本当に一緒にいる時間も長く、仲間の様な家族とは言い過ぎだが、本当に同じ苦楽を共に過ごした同士として、感謝しかない。
一般的には5年をすぎると異動対象となるが、私はその頃は子供が小学生となるタイミングであったりして、なるべく自分は変化のない様に過ごしたかった。
子供が環境の変化に慣れる事が最も大切であり、私にとっては子供が1番大切であったから。
そんなこんなしているうちにあっという間に時はすぎ、そろそろというか、いよいよいつ異動と言われてもおかしくない時期となり、また大きな変化というか、仕事を任されることとなった。
自然と私にはそんな大役と前なら思っていただろうが、今ならやれるかもしれないと思えた。
そして2年間やり遂げた。
それもこれも、本当に周りの人たちのおかげだと心から思う。
感謝という言葉しか出てこない。
大人になると、色んなことがわかり、いい事も悪い事も人の気持ちも察する能力も高くなる。いい人ばかりではないし、合う合わないだってある。でも、私は確かに誰から慕われたり、必要とされてない存在だったかもしれないけれど、本当にここで出会えて良かったと思える人達に囲まれてこの日を迎えられて良かったと、切に思った。
コミュニケーション能力が高い方ではないし、特に結婚してこの土地にきてからは、真の友達なんて呼べる人はほとんどいない。
故郷の様に、なんでも話せる友達はいない。それでも、同じ部署で10年同じ時を過ごして仕事をした仲間を持てたこと、私は本当に感謝しかないです。
さみしい気持ちはあるけれど、不思議となんだかやり切った気持ちがあったりして、また新しい出会いを紡げるように、明日から明るい気持ちで臨みたいな。
春は出会いと別れの季節。
でも、人生はその繰り返し。
その連続でできている。
今私がここにいる事も、きっと何かの縁だろうし、自分が選択した事。
この先も悩み、色んな分岐と選択を繰り返すと思うけれど、いつもそこには人との出会いと別れがある。
私は私を生きているけれど、私は1人では生きていない。
周りに影響されて、周りと影響しあっている。
だからこそ、迷ったり間違ったりしても、そこでの出会いを楽しみ、前向きに生きていきたい。
本当に感謝してもしきれないけれど、私に出来るのは感謝を込めてありがとうございましたと言葉にすることだけだ。
本当にありがとうございました。