アフターライフ。リプライ。{ +007 / yousuke }
「あれが多分、初恋だったと思うんですよ」
陽介は腕を組んで、下になった左手人差し指の第二関節をこめかみに当て、下を向いて低い声で言った。
考え事をしながら話をするときの彼の癖だった。
「小学二年生と」
記入カ所にはまだ何も書かれていない、新しい調査用紙を取り出して、モウシはペンを持った。
「で、どんな子だったんだ」
どんな子だったと聞かれても記憶の中の彼女の顔は輪郭しか思い出せなかった。
「髪の毛はボブで」
「うん」
「花柄のスカートを履いていて」
「うん」
「ランドセルがピ