どうして猫は魚が好きなのか
視界の隅で動くものがあった。
猫だ。
朝のランニングコースには、いつも猫が何匹かいる場所がある。
その猫たちはわりに綺麗な毛並みをしていて、野良かどうかはわからない。
どこかで飼われている子なのかな。
普段は考えもしないそんなことを考えていたら、ふと実家にいる猫のことを思い出した。
その猫は、兄がどこかで拾ってきたらしい。
片目がつぶれていて、いつもウインクしているような、かなりのべっぴん猫だ(親ばかかもしれないけれど)。
その子とは、半年ほど一緒に暮らしたことがある。
私がスペインから戻り、すったもんだの末に実家に帰った時だった。
拾い猫の彼女はこわがりで、私は心をうまく開けないような時だったから、ほとんど顔を合わせることはなかった。
けれど、彼女のトイレが置かれている兄の部屋は私が滞在していた部屋の隣にあり、彼女が用を足した時の匂いにはひどく驚いたものだった。
などと考えるでもなく、流れていく思い出に身を委ねていたら、猫の排泄物はなんであんなに匂うんだろうというところに行き着いた。
食べてるもののせいなのかな。
匂わなくなるような食べ物ってあるのかな。
うちの子はフレーク状の何かを食べていたな。
ツナ缶みたいなものも売ってるよな。
そこまで行ったところで、なんで猫は魚が好きっていうイメージがあるんだろうという疑問に思い当たった。
有名なテレビアニメの主題歌のせいだろうか。
お魚くわえたドラ猫。
じゃあ、犬は?
犬はとくにないよね?
あ、骨か。
なんで犬は骨をくわえてるイメージなんだろう。
考え出したら止まらない。
とりあえず、今日はここまで。