フレーズを滑らかに吹くためにジャンプ力を鍛えよう!
滑らかにつなげて吹きたいのに
デコボコに聴こえるし音が途切れちゃう感じがする!
そんな人は音の跳躍力を鍛える練習を取り入れると改善します。
今回のnoteでは
✔ レッスンで試してみたらとても効果があった跳躍の練習アイディア
✔ 練習で注目してほしい部分
をご紹介します◎
■デコボコに聴こえる原因
フレーズがデコボコに聴こえる理由は
音と音のつなぎ目が上手くコントロールできていないことが多いです。
どういうことかというと
音の跳躍時に何かしらの差が出来ちゃっているからデコボコしちゃうのです。
■ここを直せば滑らかになる、はず。
デコボコの原因となる差には
ざっくりこの2つが多いです
✔ 音によって音量のばらつきがある
✔ 音によって強さ(圧力)に差がある
>音量のばらつき
大きく出たり小さく引っ込んだり
まさしくデコボコしてます。
>強さ(圧力)の差
得意な音(鳴りやすい音)ほど
強く鋭く飛び出てくることが多いです。
つまり。
この2つの差を小さくすれば
滑らかに聴こえるはず!ということです。
ジャンプ幅が広い時こそ要注意
たとえば
ドとレのような隣り合った音よりも
ドとラのような距離の遠い音が続いた時の方が
デコボコになりやすいです。
■練習アイディア
フレーズを滑らかにするには
ジャンプ力を鍛えるのがオススメです。
運指などで誤魔化されがちですが
音を変えるときは運指だけではなく
息の使い方も変わっているのを忘れてはいませんか?
>基準の音から一つずつジャンプして上がっていく
↑この楽譜を参考に
開始の音を1つ決めて少しずつ距離を離してみてください。
この時に同じ音の印象で吹けているかをよく観察します。
同じになるまで根気強く練習します。
開始音は好きな音からで問題ないですが
(むしろ色んな音からも挑戦してほしい。)
決めてよ!っという方はチューニングB♭から、なんていかがでしょうか?
曲中で上手にできない幅を発見して手っ取り早く攻略したい人は
跳躍の開始音から順番に広げて譜面通りの跳躍幅まで地道に広げていくと
すぐに曲で使えるようになります。
>金管楽器ならリップスラーも忘れずに
金管楽器は楽器の性質上
同じ運指で違う音を出す(いわゆる倍音ってやつ)ので分かりやすいと思いますが
運指が違っても、結局リップスラー上の階層の息遣いで吹けてないと外れたり貧相な音になって
結果フレーズがデコボコになります。
なので
よく教本に乗っているリップスラー(運指そのままで動くやつ)だけではなく
運指も変わるリップスラーの練習も併せてやっておくと
金管諸君は無敵です。
補足)タンギングにも注目
滑らかに吹きたい時は
タンギングにも工夫が必要です。
(特にトロンボーンね!!!!!)
どう違うかというと
タンギングを文字で表した時の言葉が違います。
通常はおそらく「トゥ」や「タ」などの「T(ティー)」を使っていると思いますが
スラーやレガートなどの滑らか~につなげたい時は
「ラ」や「ロ」などの「L(エル)」を使うとTよりも滑らかに繋がりやすいです。
がしかし、
繋がりやすいということは
逆に言うと切りにくいということで
音がモゴモゴしたりポルタメントがかかりやすくなります。
研究が必要です。
余談)感覚の話
これはあくまでニシジマの感覚の話なので
参考程度に読み進めてほしいのですが…
跳躍幅が広いときに
音に対しての重心(標準?ポイント?…そんな感じ!)をウロチョロさせるとあまりうまくいかない感覚があります。
階段の一番低い段から最後の段まで駆け上がるっていうよりは
椅子に座ったまま床のものを拾い上げるイメージが近いです。
■まとめ
今回はフレーズを滑らかにするためのアイディアをご紹介しました
よかったら試してみてください◎
次回(3/22配信予定)は
音楽の3要素についてざっくりお話ししようと思います