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装飾音符を吹くコツはタイミングと音量バランス
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自分では装飾音符吹けてると思うんだけど
よく注意されるんだよな…という方は
2つのポイントを確認するとお悩み解消できる可能性が高いです。
今回はレッスンを通して装飾音を聞いてきた私が思う
装飾音符の攻略法をお伝えしようと思います。
■装飾音がしっくりこない原因
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ニシジマが思うに、
音量が微妙かタイミングが微妙
の主に2点が原因だと感じています。
装飾音とは?
まず、装飾音って何?と聞かれたら、なんと説明しますか?
楽譜上では米粒のような小ささで書いてある、あの音符(あいつ)です。
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主役はどっち?
ものすご~くざっくり言うと、
装飾音とは
音を揺らしたり付け加えたりすることによって音を装飾する音
のことを言います。
~想像してみて!~
お洋服でいうなら
ドレス本体についていたり、後から付けるお花やリボン
刺繍されたきらっきらのビジューの数々
的なポジションをイメージしてください。
この飾りのサイズが大きすぎたり小さすぎたり(不相応な音量感)
変な位置(タイミング)に付いていたら
不格好で台無しですよね?
上記イメージのように
装飾音でも同じような不格好現象が起こってしまうと
いわゆる「先生に捕まって(注意されて)」しまうのです。
■装飾音を上手く吹くコツ
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先ほど「原因は音量が微妙かタイミングが微妙のざっくり2点」と考察しましたが
それぞれについて見ていきます。
音量バランスを考える
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さて、主役はどっちでしょう?(本日2回目)
「大きく書いてあるんだから…大きい方じゃない?」
と思った方…正解です◎
主役は大きい音符。
ということは、小さい音符(装飾音)は引き立て役の助演者です。
~助演者の心得~
・主役を食って(かき消すような存在感)はイケナイ
・主役の引き立て役なのにしっかり登場しない(音なってる?的な)のもイケナイ
その音量感でフレーズ素敵になってる?
結論、
「その音量感でフレーズ素敵になってますか?」ってことです
その流れにあった大きさで装飾するから素敵になるではなかろうかと思うので
一概に「大きく」とか「小さく」とは断言できないんじゃないかな~と思ってます。
ただ1つ言えるのは、
小さめに飾るのがベストだとした時に
タンギングまで弱々しく吹いちゃっている場面によく遭遇しますが
小さい音の立ち上がりこそ
繊細なタンギングを使って音をしっかりと発音させるのが大事です。
タイミングを明確に認識する
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装飾音を入れ込むタイミングは
ざっくり2パターンあります
1.拍頭と同時に装飾音が入るバージョン
2.拍頭は大きい音符が入るバージョン
装飾音符の書き方の違いや
作曲された時代などによって演奏しわけますが、
そもそもタイミングを明確に認識して吹いてましたか?
大事なのはどっちなのかを明確に把握することです
適当が一番ダメなのです。
吹奏楽で演奏するときは、
大きい音符が拍頭にくるタイミングがほとんどな気がする(当社比)
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■装飾音の練習アイディア
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練習はとっても簡単!
順番に完成させていくだけです。
1.装飾音なしでフレーズの練習
2.的確に飾り付け
1.装飾音なしでフレーズの練習
まず、本体をしっかりと仕上げます。
速い曲の場合、
装飾音があるから難しいと思ってたけど
実は本体がボロボロで装飾するどころじゃなかった~!
という場合も多いです。
走ったり滑ったり転んだり
そんなことが起きないレベルまでには仕上げてください。
2.的確に飾り付け
先にしっかりと本体を完成させた(はず!)ので
装飾音を少し前に入れるのかジャストで入れるのかを選択して飾ります。
この時に「もっと大事に吹いて」などとアドバイスされる時は
恐らくタンギングがおろそかになっている場合が多いので
そこにも工夫をしてみてください。
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ちなみにポルタメントって?という方は下の画像をご覧ください。
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※週1でよく聞きそうな用語を
主にTwitterにてざっくり1枚絵で解説してます。
画像をクリックするとバックナンバーが見れるのでぜひ♪
■まとめ
音量バランスとタイミング
この2つのポイントをしっかり観察して、練習を繰り返していけば
小さい音符を見ると必要以上にドキドキしちゃう!
というのが小さくなると思うので
練習時のチェックポイントとして活用してみてください◎
次回(2/22配信予定)は
オススメの楽譜の書き込み方をご紹介しようと思います。
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