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Wisconsin,Chicago,California 2023
Hamilton Wood Type & Printing Museum
場所:1816 10th St, Two Rivers, WI 54241
サイト:https://woodtype.org/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnvKw1W1Ne5Bmc8L11uW3Ug
LAからシカゴへ飛行機で。夏服から冬服に着替え、スーツケースからコートを出す。シカゴから2時間ほどハイウェイをドライブした後、トゥーリバーズをいう街にHamilton Wood Type & Printing Museumはある。
木活字の保存、研究、生産、印刷まで全てを行う巨大なワーキングミュージアムだ。毎年New Impressionsという活版印刷の探求と創造性を紹介する国際展示を主宰しており、私も個人的に何度か紹介いただいたご縁がある。台湾の尊敬する活版印刷先輩M氏が、ぜひNew Impressionsに作品を出してみなよと言ってくれたのがきっかけであり、それからは、良い作品ができた年は送ることにしている。作品は既にHamilton Wood Type & Printing Museumに所蔵されているので今回はそこへ行けることが感慨深かった。旅のお供はEchos Design & LetterpressのN氏である。
New Impressions: https://woodtype.org/pages/new-impressions
広大な工場のような建物にあの有名な書体でHamiltonとある。
ここまで来これたことに感動した。
中に入ると広いスペースに木活字と機械たちがのびのびと展示されている。印刷機、自動鋳植機(ライノタイプ)特に興味深かったのは、木活字になる予定の大きな丸太が乾かされてることだ。ここの素晴らしい点は木活字をいまだに生産していることである。2023年に訪問したP98aもType Legacy Projectで新しい木活字を制作したという。
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作業しているMASTER TYPECUTTERのG氏に「それは木活字を彫っているのですか?」と聞くと「これはね、彫ってるとは言えないかもね。パンタグラフは知っている?」と聞かれたので「名前だけは聞いたことありますが、はじめて見ます」「じゃあ、見せてあげる」とデモンストレーションして頂いた。一つのペン先で文字の原型をなぞると、連動しているもう一つのペン先で活字を削っていくというものだ。G氏はお父様からこの技術を学んだそうだ。活字母型を作るベントン彫刻機とほとんど同じシステムだが、木活字はその後彫刻刀でエッジをシャープにするという作業もある。
最後に、お守りのような小さな月の木活字をひとつ、頂いた。
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スタッフの方々に「遠いところから来てくれたようだから隅々まで案内するよ」とツアーをして頂けた。バックヤードにも入らせて頂き、巨大な活字を見せてもらう。看板などに使われていたそうだ。
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WSやイベントも精力的に行い、インターンシップも募集しているそうだ。もちろん国際的に応募可能である。気になった方はぜひ参加してほしい。アメリカには日本人は3カ月ビザなしで滞在できるので、活版印刷を学ぶものには最高の環境だろう。自分がもし活版印刷一年生に戻ったとすると、ここにインターンに来ると思う。
最後に「ありがとうございました。ここにある全ての活字にキスして帰りたいくらいです。」と言うと、そこそこウケていたので良かった。
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Starshaped Press
場所:4636 N. Ravenswood #103 · Chicago, Illinois 60640
サイト:https://www.starshaped.com/
今回シカゴに滞在する上でどうしても行きたかった活版印刷所がStarshaped Pressである。活版印刷工のJ氏が作る作品は、金属活字を主に使い誰にも真似できないような組版で構成されている。
前日にメールしたにも関わらず、快くスタジオへ迎いれてくれ
2人のアシスタントの方々と一緒に、カレンダーを作っている最中だった。
VandercookとC&Pで主に印刷しているそうだ。制作過程について色々と学ばせて頂いた。
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Los Angeles Printers Fair/INTERNATIONAL PRINTING MUSEUM
場所:315 West Torrance Boulevard,Carson, CA, 90745
サイト:https://www.printersfair.com/
毎年10月、活版印刷工のためのお祭りLos Angeles Printers Fairが
INTERNATIONAL PRINTING MUSEUM開催される。
アメリカ全土からの100名の出展者、150名のボランティアの方々で運営されるこの祭には2日間で1,700 名を越える来場があるそうだ。
ステーショナリーを扱う活版印刷工や製本アーティストに加え、機械や道具を販売する店も多くある。特に日本からでは実際に見て購入することの難しい木活字がピザボックスに入って売られているのは圧巻だ。その他、ハイデルベルク プラテン機のパーツや金属活字なども販売されている。
WSも充実しており、好きな一文を自動鋳植機からその場で作ってくれるというものまで存在する。
個人的に魅了されたのは、イラストの装飾活字を販売する店である。
来場者である活版印刷工のおじさまに「毎年ここは僕のお気に入りなんだ」と声をかけられる。「私ははじめてなんだけど、どうやって買うの?」と聞くと「活字の裏にアルファベットが書かれているから、表を見てそのアルファベットの金額を見るんだよ」と教えてもらう。みなが無言で必死に良い装飾活字を探す姿は面白かった。
他のブースでは売り物なのか展示品なのかわからない綺麗な活字セットがあったので「これは販売されていますか?」と尋ねるとマダムは「いくらくらいを考えている?」と。「~ドルくらいかなあ」と答えると「いいわ、あなたになら売りましょう」と承諾してくれ、「この活字が日本に行くなんてわくわくする」と特別丁寧に梱包してくれた。
こうやって活版印刷工同士のコミュニケーションを楽しんでいるお祭りなのだと実感した。
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