ミュージカル ビリー・エリオット


I can't really explain it. I haven't got the words.
It's a feeling that you can't control.
I suppose it's like forgetting losing who you are.
And at the same time, something makes you whole.
It's like that there's a music playing in your ear, and I'm listening and I'm listening.
And I disappear, and then I feel a change like a fire deep inside.
Something bursting me wide open impossible to hide.
Like electricity, electricity.
Sparkes inside of me.
And I'm free. I'm free.
正確には説明できない。何て言えばいいんだろう。
自分で抑えきれない感情なんだ。
たぶん、自分が誰なのか忘れて、そして失ってゆくみたいな
同時に、本当の自分にしてくれるような。
まるで、耳に流れ続ける音楽があって、僕は、それを聴いている、聴いている。
それから、僕は消えて、そして、僕は変化を感じる。心の中に火が起こるように。
何かが押し寄せてきて広く開くんです。それはもう隠しきれない。
まるで、電気。電気が、僕の中ではじける。
そして、自由。自由になる。

It's a bit like being angry,
It's a bit like being scared.
Confused and all mixed up and mad as hell.
It's like when you've been crying, and you're empty and you're full.
I don't know what it is. It's hard to tell.
It's like that there's some music playing in your ear.
But the music is impossible, impossible to hear.
But then I feel it move me like a burning deep inside.
Something bursting me wide open. Impossible to hide.
And suddenly I'm flying. Flying like a bird.
Like electricity, electricity.
Sparks inside of me. and I'm free. I'm free!
ちょっと怒りにも似ている。
ちょっと恐ろしくもある。
混乱して、めちゃくちゃに混ざり合って、地獄みたいに狂う。
泣いているみたいに。空っぽになって、そして、満たされる。
なんなのかわからない。伝えるのが難しい。
まる耳に流れ続ける音楽があるみたい。
実は、音楽は聞こえない。聞こえてはいない。
だけど、それが僕を動かす。心の中に火が起こるように。
何かが押し寄せてきて広く開くんです。それはもう隠しきれない。
そうしたら、突然、僕は飛ぶんだ。鳥みたいに、飛ぶんだ。
まるで、電気。電気が僕の中ではじける。
そして、自由。自由になる。

ミュージカル ビリー・エリオットを観てきました!子役たちの素晴らしさやメッセージの切実さが際立つ、感動かつ大興奮の作品。ずっとずっと、涙がでっぱなしでした!
 今回は、パンフレットにも載っていない、「『ミュージカル ビリー・エリオット』をより興味深く鑑賞できる3つのポイント」と題して、まとめてみたいと思います。

①人気要素3拍子揃った時代背景
 1、80年代
 2、イングランド北部
 3、錆びれた炭鉱町
 この3要素、現代イギリス映画など語るうえでは大人気の要素だと思います。フルモンティやブラスオフ、ニルバイマウスなどなど。つぶれそうな炭鉱と寂れた町、そして、失業間際の炭鉱夫たちとその家族などはよく描かれる題材。
 今回は、イングランド北部の独特な訛りも、日本の舞台での再現を意識したような日本特有の訛りに移し変えされ、興味深かったです。また、地域や階級により全く異なる言葉、例えば、ビリーの父親とロイヤルバレエスクールのアシスタントという、生まれ育ちも階級も全く異なる立場の人間同士が交流を図ろうとする時、お互い喋る事が通じずコミュケーションが成り立たない様子などが面白おかしく表現されていて、絶妙な笑いを誘っていました。

②個性の尊重
 ビリーの友人役でマイケルという男の子が登場するのですが、彼が、女装やお化粧に興味あるゲイっぽい男の子として描かれています。で、「カムカムカムナミーニーナー♪」と、カルチャークラブの歌だと思うのですが、鼻歌など歌っていてるのを私は聞き逃しませんでしたよ!w。まさに、当時ボーイジョージやデビットボーイなど流行っていたのだろうなと想像できるような感じです。もともとこの作品、原作である映画『リトルダンサー』も、「バレエは女のものだ、男ならボクシングだ」のように男女差別のひどさがテーマのひとつで話題となりましたが、非常に保守的なイギリス社会でまだまだ差別が蔓延していた時代の空気感がより通じてきて、そのような中でマイケルのような博愛精神のゲイの男の子の果たす役割は素晴らしかったです。

③映画リトルダンサーへの伏線
 このミュージカル、先述の通り、原作は『リトルダンサー』という映画なのですが、その映画版では、成長した主人公ビリーとして、アダム・クーパーという、実在の、元ロイヤルバレエ所属ダンサーが、これまた実際の舞台作品である『男性版 白鳥の湖』の姿で出演しています。今回の『ミュージカル ビリーエリオット』では、それに至るまでの伏線かのように、『白鳥』の踊りが効果的に使われているのです。ビリーがダンスに興味を持った時に見せる手の動きが白鳥の首から頭部にかけての動きを彷彿とさせたり、又、夢の中で、大人になった想定のビリーと一緒に、クラシックバレエ『白鳥の湖』の音楽で踊ってみたり。
 観ていて、小さなビリーと、映画で観た大人のビリー(アダム・クーパー)の白鳥とを重ね合わせ、ニヤニヤしてしまいました☆

 以上、3つのポイントをまとめてみました!宜しければ、是非、皆様ご覧になって下さいね!


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