ファッションに埋め尽くされた人生vol.2
思春期、そしてカルチャー思想
『将来の夢はデザイナーになること。』
小学生のいつごろからか、そう作文に書くようになりました。
どんな職業かいまいちわからなかったけど、ファッションに関わることがしたい!と思っていた早熟なわたし。
ファッション道に進むことに迷いのない人生、が始まっていきます。
中学生後半の頃はカルチャーと音楽に目覚め、「オリーブ少女」として
狭い自分の部屋でカルチャーと共に乙女チックに過ごします。
高校を決める頃には、近くにファッションショーもやれるような学校を見つけたので、まあまあ頑張って勉強をしてその高校に入りました。
計算高い私は、入学早々(いや、中学生の時かも)
その先の進学先専門学校の資料を早々と取り寄せ、
推薦で入学するために最低限どれだけの成績があればいいかを逆算。
高校入学してすぐバイトも始め、自分で使えるお金も増えたので買い物、遊びに大忙し。
月に一度は東京に出て、服を作るための生地や服やCDなどををたくさん買って帰りました。
学校サボって日暮里(生地の問屋街)に行く、そんな高校生でした。
自宅の全身鏡の前でコーディネートをして、
「わたしってコーディネートの才能があるわあ」なーんて自画自賛をしていたことを覚えています。
おしゃれやカルチャー、音楽好きな友達もたくさん増え、
めちゃくちゃ充実した高校生活を送りました。
その後計画通りにファッションの専門学校に進みます。
『ファッションの東大』と言われていた文化服装学院に入学。
その中でも数ある有名デザイナーを輩出している、アパレルデザイン科というところで3年間みっちりファッションを学びました。
その時に今となっては大したことないことなんですが、
その当時の私にとっては結構なレベルの挫折があったんです。
『志望の学校に入学すること』という目標がクリアされ、本来の目標としていたデザイナーになることというのが薄まってしまっていた、ということに気づく私。
これからどうしていいかわからなくなってしまいました。
真正面から人生と向き合っていた青春時代。
世の中はバブル崩壊後で、不穏な風が続いていました。
学校の友人も、課題の辛さなどからどんどん辞めていきます。
同時期に大大大失恋をした、というのもありまして年単位で落ち込んだ時期を過ごしました。
つづく