【再掲】第7回 3県境&5県ウオーク 50km に参加しました。
※note開設前にまとめた大会レポートを再編集し、改めて投稿しています。
今月参加した標記の大会は、後述する面白いコースへの興味はもちろん、
スタート・ゴール地点に個人的に縁があることでもずっと気になっていたイベントです。
(スズメ好きの私お気に入りの『雀神社』がすぐそばにあるから、というだけの理由なのですが・・・。)
また、真夏は日中の長距離ウォークを控えていたため、この翌週に参加する『しまなみ海道ウルトラウォーキング 102km』に向けた練習の目的もありました。
開催当日は天候に恵まれたものの、まだまだ残暑厳しい季節。
最高気温34℃の日照りの下を歩き続ける50kmは、私の想像以上に過酷なものでした。
途中でこれほど何度も心が折れかけた経験はほかにないと言ってもいいくらいです。
しかしながら、結果的に初めてのトップゴールを飾る機会にもなりました。
本大会は参加者のレポートをあまり見かけないため、今回はコースについて少々詳しめに記載したいと思います。
【大会概要】
大会名:日本でここだけ!!第7回 3県境&5県ウオーク
開催日:2024年9月7日(土)
コース:12km / 20km / 50km
時間 :12km 8:30〜 / 20km 8:00〜 / 50km 6:00〜(フィニッシュ:17:00)
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/94874
コース中で登場する群馬県板倉町・栃木県栃木市・埼玉県加須市の県境は、
全国で唯一平地に存在する『歩いて3歩で回れる3県境』として知られる貴重なスポット。
さらに、5県を巡ってその歴史に触れられるというほかにないコンセプトが非常にユニークな大会です。
【大会前日】
仕事終わりに会場の最寄り駅・JR古河駅まで移動し、『アパホテル〈茨城古河駅前〉』に宿泊しました。
都内の自宅からそこまで遠いわけではないのですが、50km部門は6:00スタートと朝早く、当日の電車移動ではどうしても間に合わないためです。
なお、これは後々判明したことですが、
途中2地点の関門時間とゴール時間に間に合えば遅れてスタートすることも可能なようです。
ただ、50km部門の制限時間は11時間と特に長いわけではありません。
また、気温が低い朝から歩きはじめるほうが身体への負担が少ないため、個人的にはスタート時間を守ることをおススメします。
ホテルのチェックインが21時と遅かったにもかかわらず、どうしても夜の雀神社を見たくなり、往復約4kmの散策に出発。
本当は早く寝るべきなんですけどね。
日光街道・古河宿の景観が趣深く、これは睡眠時間を削ってでも見に来た価値があると感じました。
【大会当日】
スタート会場まではJR古河駅から約2km、徒歩で向かいます。
当日申し込みも可能ですが、今回の参加者は全部門で約300名、内約170名が50km部門とのこと。
受付にて参加賞(トートバッグ・どら焼き・カフェオレ)、紙のコースマップなどを受け取り、ゼッケンに名前と都道府県、コメントを記入して装着します。
名前は本名フルネームを記入している人は少ないように見えたため、私は『aya』にしました。
コースマップは当日初めて確認。
紙のマップに掲載のQRコードから Googleマップ にアクセスすることができたため、私は Googleマップ をメインに行動することに。
ただ、後々見返すと紙と Googleマップ の距離表記が相違しており、どちらが実態に即しているのかは疑問が残るところです。
Garminの計測結果と自分の体感からは、後者のほうが正しいような気がしますが・・・。
例)五霞町中央公民館:紙は28km地点、Googleマップでは25km地点と表記あり
一応、これ以降記載する距離表記は紙の情報で統一します。
開会式はなく、受付後各自スタートとなります。
私は6:04頃に出発しました。
1県目の茨城県エリアは、渡良瀬川〜利根川沿いの河川敷をひたすら歩く区間。
心地よい朝の空気を感じながら8:00min/kmを目安にサクサク歩いていくと、先に出発した方々を10kmほどで抜き去ることに。
早々に孤独な旅路となり、自然と上がるペースを調整しながらも7:40min/km程度で順調に進みます。
8:23 CP看板撮影スポット①『道の駅さかい』(20.5km)到着。
私は写真撮影のみですぐに出発しました。
境大橋を渡ると2県目・千葉県に突入。
この橋を渡った後のコースをミスし、少々迂回しての復帰となります。
※後々見返すと、紙とGoogleマップの間に軽微な違いを確認しました(紙のほうが正)。
さて、気を取り直して、8:51『関宿城博物館』(22.5km)到着。
城を模した外観に気分が上がりますね!
ここでようやくトイレ休憩、自販機にて飲み物補充。
関宿水閘門で江戸川を越えると、再び茨城県に戻ります。
このあたりはチーバ君の鼻先に位置しますが、実は千葉県ではないんですよね。
コースアウト中にいつの間にか抜かれていたようで、先を行く男性1名とほぼ同着で
9:34『五霞町中央公民館』(28km)到着。
しばらく単独行動が続いたため、コース上初の有人スポットにかなり元気をいただきました。
水のペットボトルを1本いただいて出発。
出発後、男性と少し並歩して会話する中で
「今年のしおや100キロウォークにも参加されていましたよね?」と言われ、改めて人気のしおや大会の影響力を感じる瞬間でした。
地域柄参加者層が被りそうな大会でもあり、ゼッケンが同じ『aya』表記だったことで気付いていただけたのかもしれません。
なお、並歩終了後もこの男性とはコンビニで一度入れ違いになりましたが、ゴールまでに他の50km部門参加者と出会うことはありませんでした。
おそらく、後続の方々とは結構差が開いていたのではないかと勝手に想像します。
このあたりから密かにトップゴールを意識しはじめました。
再び、約4kmの河川敷歩きとなります。
30℃越えの暑さと陽射しがそろそろキツく感じ始めました。
ここを乗り越えて利根川橋~古河久方公園(35km)へと向かう約5kmはコンビニが点在する市街地エリアで、コース上で数少ない安心して歩ける区間でした。
逆に言うと、この区間しかありません。炎天下でこれはキツい。
私は、最初に見かけたファミリーマートにすかさず駆け込みました。
11:00 古河久方公園内の有人スポットで大粒の梅干しをいただき、燃えるような熱さの脚に冷却スプレーをかけていただきます。
とてもありがたい!
公園を出て、三国橋付近の『ローソン 古河長谷店』がコース上最後のコンビニと思われるため、コンビニ補給派の方は立ち寄り推奨です。
三国橋を越えると3県目・埼玉県に突入。
いよいよ、最大の見どころである3県境に近づいてきました。
とはいえ、正直なところ「また河川敷を歩くのか・・・」とすでにだいぶテンションは下がり気味。
疲れた身体に容赦なく陽射しが降り注ぎます。
途中で4、5県目の群馬県、栃木県の看板を通過しながら、
11:58『3県境』(40km)到着。
きちんと写真には収めたものの、暑さによりじっくりと見る余裕がありませんでした。残念。
今後参加される方はぜひ実際に三歩で回ったり、3県境を反復横跳びしたりして、この珍しいスポットを楽しんでください!
12:04『道の駅 加須わたらせ』(41km)到着。
スタッフの方とお話して元気を取り戻し、3県境の看板前で写真も撮っていただきました。
単独行動が多い今回の道程を通して、普段スタッフさんの応援にいかに救われているかを改めて痛感しました。ありがとうございます。
本当はここで少し休んでいこうと考えていたのに、励ましを受けて調子に乗り、飲み物補充のみで先を急いでしまった。
この後、またすぐに暑さで弱音を吐くのですが・・・。
残り9kmは、主に渡良瀬貯水池沿いをぐるっと歩いていきます。
爽やかで気持ち良い湖畔。
気休め程度の木陰があるようなないような・・・?
最後まで淡々と歩き続けるコースです。
12:39 CP看板撮影スポット②『谷中村跡』撮影。
『野渡橋』(48km)のそばでは、12kmまたは20km部門の参加者が複数人座り込み、日陰で休んでいるすがたも見かけました。
休憩なのか、あるいはリタイアのお迎え待ちなのでしょうか。
この残り2kmの段階で私も随分暑さに疲弊しており、もうなにも考えたくない気分でした。
あとは無心で脚を動かし続けて・・・
13:23 どうにかトップでゴールしました。
フィニッシュゲート的なものはなく、
ゴール後受付に申し出ると「えっ、50kmの人がもう戻ってきたの?!」という反応でしたねw
CP看板撮影スポットの写真2点を提示し、完歩証明のスタンプ押印&用紙をいただいて終了です。
なお、最初の受付時に完歩賞をいただきますが、名前と出場部門はセルフで記入するスタイルだそうです。
公式のタイム計測や順位発表はありませんが、Garminによる計測結果は以下。
距離:52.76km
時間:7時間19分15秒
※距離の上振れのうち、どの程度が私のコースアウトによるものなのでしょうか。
日陰で少し休憩、すぐそばのゴルフ場のトイレで着替えを済ませたあとは再びJR古河駅まで約2km歩いて戻り、家路につきました。
今回、暑さによりリタイアした方も一定数いらっしゃったようです。なかなか厳しい環境でした。
公式発表はないものの、完歩率が非常に気になるところですね。
参加されたみなさま、本当にお疲れさまでした!
【雑感】
・トップとは孤独である。
(偉そうなことを言ってごめんなさい、冗談です。)
・日陰なしの暑さに計画的な補給が求められるため、市街地コースよりも難易度高め。
・ただ、補給面は事前に計画を立てられる参加2回目以降ならある程度対処できるはず。
日傘携行+休憩スポットで都度しっかりと休む+制限時間をフル活用する完歩狙いスタイルだとどれだけ負担が変わるのか、一度試してみたい気もする。
(参加者のレポートは少ないながらも「過去参加したどの100kmウォークよりもキツかった」と書かれている方を見かけ、個人的には結構共感した。)
・河川敷や湖沿いは単調だが、要所要所で見どころのあるコースや運営の雰囲気、格安の参加費(事前申し込みで1,800円)などは魅力的。
費用で解決する問題なら適切に参加費を値上げし、休憩ポイントを増やしていただけたら暑さ問題も緩和され、よりステキな大会になるのではと感じた。
ただ、完歩後にお話した運営の方から「場所の許可が取れれば、本当はもっと休憩ポイントを作りたいんですけどね~」という話も伺ったため、実現は難しそう。
これも”5県”歩きゆえだろうか。
・3県境の満喫を目的とするのであれば、12km or 20km部門を選択したほうが楽しめると思う。
・まだ残暑厳しい9月の100kmウォーク等に参加する方には、シーズン始めのよい暑さ慣らしになるかもしれない。
・楽しかったが、私に来年も参加する胆力があるかどうかは不明!