双極性障害の私が司法試験に合格する話(397)よく道を聞かれる。
先週も、聞かれた。
さっきも聞かれた。
だけど、私は方向音痴。どんなに知っている場所でも、口で説明することができない。だから、「一緒にいきましょか!」と言って、Googleマップを頼りに目的地に向かう。
もちろん、そこまではいいですー!と言って遠慮されることもある。そうなると私は役に立てないので、説明できないから、すみませんと言って立ち去る。
「一緒にいきましょか!」と言って、「申し訳ないけど、すごく助かる〜」と言ってくれると、私は嬉しい。みんなスマホを持ってるし、道がわからんなんで通用しない現代だけど。外国人か、おばあさんが多い。スマホを使っても分からないよね、スマホの使い方さえわからないよね、私は、誰よりも時間があるのだから、全然、その時間を分けてあげられる。
帰り際に、名前を聞かれて、「あやちゃんね、ありがとう。」そう言われるだけで私は嬉しい。今日はなんか特に気分が良くて。道を案内した後、知らない通りにあったお花屋さんの隅にポツンとあった黒松が目に止まった。自分にご褒美で、ちっちゃなそれを買って帰った。道を聞かれた時に答えてあげられる人でありたいっていうことを忘れないように。
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なんか。久しぶりにひどめの鬱で先週から苦しんでて。ずっと寝込んでた。やっとシャワーを浴びることができて、ちょっと無理して、外に出てきた。
道を聞いてくれたおばあちゃんのおかげで少し元気が出た。困ってる時、誰かに頼って、何にも見返りなく、ただのありがとう、それだけで、頼られた側が、命を取り戻すっていう感覚?こういうことがあるんだよなって、思い直す。
でも、道を聞く、みたいに、目的が明確じゃなきゃ、助ける側も困ってしまう。だから、そうね、困ってることをもっと、明確にして、苦しみを明確にして。今私がやることはそれかな。
少し元気になってきたし。たくさん寝たし。
今日は少し、手を動かして考えてみよっと。