丸裸稽古日誌2023年5月31日

稽古日誌を手書きでノートに記録しているのだけど、これ、noteに書いちゃおうかなと思い立つ。双極性障害のこととか、司法試験のことばかり書いているけど、日々の稽古のことも書いとかないと、女優してるってことがわからないから。別にこれも、誰かに読んでもらうためというよりは、自分の記録のため、「継続と保管」が目的なわけなので、そうなると、これまでのやり方を見る限り、自分しか見れない紙のノートに書くと続かないし、なくす。そして、物をすぐに捨てたがる私なので、このノートもいつか捨てる。なら、noteさんのサーバーをお借りして保管させてもらえれば、私は管理する必要がなくなるので、ありがたい。

司法試験に合格するまで、女優の仕事は休止するつもりだった。鳥取の主演ドラマもそれを理由に止めている。声をかけてもらった舞台やオーディションも司法試験を理由にすべて断ってきた。

でも、我慢できなくなった。芝居がしたい!という衝動よりも、鳥取の現場の人たちに会いたい、いつも公演を見に来てくれていた数少ないけど熱心なファンのみなさんに会いたい、という衝動。

中学生の時、初めて、プロの映画の現場でお世話になった監督さんに言われたこと。「女優ってなるもんじゃなくて、そこにいるもの。」この言葉はいつも私の真ん中にある。今は女優としての舞台を踏んでいないし、カメラもむけられていない。だから女優じゃない、だから、休むって宣言すべき、それが誠意というかちゃんとした方法かなと漠然と思っていたけど。私は、変わらずここにいて、だから、女優と名乗る私も、変わらずここにいる。うまく言葉にできないのがもどかしいけど、とにかく、私はここにいるのだから、堂々と女優って言える生活を、もう、今送ろう!って思った。

司法試験の合格を本気で目指し、たまに心が折れて、でもあきらめない、そんな女優がいたっていいじゃないか。せめて女優と言えるために、いつでも舞台に立てるように、身体をつくっておく必要がある。それで、人生初めて(っておかしいかもだけど事実)、俳優についてのテキストを自分で選んで購入した。

なるべく毎日、呼吸法や体の使い方についての稽古を重ねて、女優の身体を取り戻す、というか、作り直す。

いつどんな作品に巡り合えるかはわからない。でも、自分の直感に従って、動物的な嗅覚で、さまざまな女優としての仕事を経験してみたい。私にとって、女優という仕事を極めることは、いかに生きるか、ということと直結する。きっと何度も、「女優」と名乗る自分を恥ずかしく思ったり、辞めてしまいたい、消えてしまいたい、と思うかもしれない。でも、自分でその火は消さない、それだけは自分に約束しようと思う。外部的な要因で消えてしまうならそれは仕方ないとしても、自分では消さない。どんなに小さく揺らめく火でも、これを今日の火と認めて、大事にしていこと思う。

最後に、
女優として達成したいことは2つ。

①桃井かおりさんと共演すること。
➁カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩くこと。

この2つを掲げることに、ほんとのところ、何か強いこだわりがあるわけじゃない。ただ、この2つを成し遂げた女優は、私的に最高にカッコいいなと思う、ということ。だからそれを自分に課す。私の中での女優としての正統派は桃井かおり、そして、私の中での女優の目指すべきところはカンヌ。異論はかなりあると思うが、あくまで私基準。この夢というか、目標を、自分の足で、自分の歩幅でいつかつかめたら、そんな希望をもって、前進したいなと思う。


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