丸裸稽古日誌2024年9月10日
10月の朗読公演に向け、稽古の日々。
毎朝、毎晩、原爆ドームまで、往復30分散歩している日課を変更し、部屋にあるエアロバイクを漕ぎながら、台本を目で追いながら声に出して読む。
どれだけ、台本に触れたか、それくらいしか、私にやれることはないように思い、とにかくひたすら、自分のものにする。
今回、台本の構成を担当してくれている高嶋敏展さんに、実は、稽古まで相手してもらっている。
毎晩でも相手するよ!という、高嶋さんの軽すぎる言葉。でも、私は知ってる。高嶋さん、軽口叩かないんだよ。自分が構成したからには、最後まで見届ける、その作品への責任感が凄まじく。私も気が引き締まる。
高嶋さんは、写真家、カメラを武器にするアーティストなのだけれど。謎に、幅広い才能の持ち主なので。私は、どうも高嶋さんをカメラマンだとは思っていないような感じで。とにかく、私の表現したいものを色々な方向から探ってくれる、もう、いてもらわなきゃ困る存在なのです。敬意を込めて、何しているかわからない人。私もそんな大人になりたい。だから今のうち、がっつり世話になって、盗んで、私もいつか、若いアーティストに頼ってもらえるようなBBAになりたいと思う。
昨夜の稽古は、とてもなんか、花開いた感じだった。八雲の妻の「思い出の記」という作品は、声に出して読むと3時間にも及ぶ作品なのだけれど、それを今回は40分くらいにまとめている。
やはり、読み聞かせでなく、朗読「劇」としたいところもあるので、なにか、工夫したい。そんな感じの話し合いを重ね。ようやく、台本が固まってきた。あとはもう私が私のものにして、それをブラッシュアップしてゆく。
念願なる小泉八雲記念館での公演。気合い入ってる。だけど、久しぶりの女優の仕事。不安でもある。
高嶋さんにしっかり頼って、いい仕事するぞ。