本が好きな理由その1 "幽体離脱"
本は体をこちらに置いたまま
わたしをどこかに連れて行ってくれる。
これをわたしは"幽体離脱体験"と呼ぶ。
幽体離脱体験はいつでも起こるわけじゃない。
わたしだけが遠いところに行きすぎて
雨が降りだしたことに気づかず、もう一度洗濯しなおす羽目になったこともあるし、子供のお迎えの時間を図らずも失念したこともある(なんなら母であることも忘れていたかも)。
TSUTAYAに併設された真昼間のスタバで号泣していたことも。
幽体離脱体験のできる本は警戒が必要だ。
しかしそういう本は必ずまた読みたくなる。
あちらの世界に行きたくなるのだ。