東京蚤の市で感じた「価値の伝え方」
東京都立川市の国営昭和記念公園で行われた東京蚤の市に初めて遊びに行った。
古き良きものを大切にする蚤の市のコンセプト。
200組以上が出店するこの「東京蚤の市」で感じた価値観の伝え方とは?を考察してみました。
ストーリーを整理する
統一された場づくり
多くの人の目に留まることの重要さ
モノのストーリーを理解する
有名な著名人が使っていた食器、
漆塗り職人だった祖父が大事に使っていた作業台、
100年も前からフランスの様々な家庭で大事にされ、巡り巡って日本にたどり着いたジュエリー。
古き良きを知るとは、そのモノの物語を理解することだと考える。
ただの椅子に"想い"が追加されるだけで、人の心は惹きつけられることがよくわかった。
場づくりの大切さ
白で統一されたテント、東京蚤の市のコンセプトに沿った出店者の数々。
傷のついた幼稚園のキッズチェアが、3000円の値札をつけて堂々と店頭に並ぶ。
実際我が祖母の家にあった50年前のタンスやら木の机は自宅や倉庫にあったところでただの不用品だ。
それがブランディングされた会場に並ぶだけで
不用品が3000円の価値を生み出す。
またおしゃれな販売員もブランディングの重要な一つ。
この人から買いたいなぁと思わせたら勝ち
という世界だ。
多くの人の目に留まることの重要さ
会社でマルシェを開催したとき、
地元では人気のあるキッチンカーを誘致しようと声をかけたところ
遠回しに「人の多く集まるマルシェに出店したい」という理由で断られたことがあった。
"マルシェ駆け出し"であった企画メンバーはショックと共に、売り上げを上げるためはそりゃそうだよな。。と納得する節もあった。
2019年には5万人を超える来場数を獲得したこの東京蚤の市。
倉庫で眠っていては日の目を見ない骨董品たちが
5万人の目に触れるとたちまち輝き、価値が生まれる。
そんな蚤の市の価値観と熱気に感動した1日であった。