買い物は意思の結果だ。 買い物にHPが必要な理由を分析してみた。
私にとっての「強い服」
強い服が欲しいです
前シーズンのドラマ”獣になれない私たち”の中で、主人公のあきらが言ったこのセリフに、私は強く共感した。
わかる。そうか、私がずっと欲しかったのは、強い服だ。
……で、具体的に”強い服”とは何だろう。
結論から言うと、私は、意思を持って選ばれた服だと思っている。
言い換えると、強い意思がないと着られない服。
NEWPEACEに入社してから、同僚を含め、ファッションが好きだったり、こだわりがあったりする人が周囲に突然増えた。
ファッションを嫌いでもないが、特にハマってもこなかった私のような人間は、無難な服装ばかりを選んできた事が、だんだん浮き彫りにされていて、少し気まずい。
買い物は意思の結果だ
外見は、内面の一番外側だと友人が言っていた。
自分のファッションの選び方を見つめ直すと、その通りな気がする。
私の場合は、
・ブランドにあまりこだわりはない
・無難だけど少しだけ変わったデザインが入っているものが好き
・奇抜なデザインや色を選ぶ勇気はない
……なんだか、自分の性格診断みたいな気がしてきた。
新しい考え方や、物の見方は好きで、自分とは違う価値観に抵抗はないが、全く新しい考え方を自分でするのは苦手なくせに、無難や普通から抜け出したがっている私の思考が、そのまま表れている。
買い物は「私はこれを手に入れるのだ」という意思の結果だ。
だから、買い物やファッションには、その人の思考や姿勢が出る。
ファッションがカルチャーに結びつくことが多いのは、そういう姿勢や思考と繋がっているからだと思う。
インスタをはじめとするSNSでアイコンになっている人たちが、アイコンになったのは、一貫した世界観の提示や、その人なりのスタイルの提示があって、そこに意思を感じるからだと思う。
だからこそ、憧れたり、真似したり、○○っぽいと言われたりする。
モテクリエイターのゆうこすさんが、その代表例だ。
買い物にはHPが必要
本当に欲しいものを手に入れたり、それを身につけるには、強い意思が必要だ。
「自分の欲しいものが何か」と向き合い、実際に「買う」という意思決定をするということだから。
この世にたくさんあるモノの中から、「これが本当に欲しかったものである」と決断しなければならない。
だからこそ、買い物はHPを削られるし、心が元気じゃないと、いい買い物はできない。
ユニクロやニトリでの買い物が気軽にできるのは、なんとなく買った後の自分をイメージできるからだと思う。失敗する可能性が低い。
多少失敗しても痛くない程度の出費だから、意思決定もしやすい。
これが欲しい、というよりは、これでいいか、という気持ちも入っているから、意思の強さでいうと、それほど強くない。
だから、心が疲れている時は、ニトリやユニクロで買い物するとちょっとホッとする。
それほどHPを削られずに、なんとなく欲しかったものをちゃんと手に入れられるから。
どちらが正しい、ということではなくて、どちらも必要。
バランスなんだと思う。
「強い服」を買う
私はよく、「買い物迷子」になる。
広い百貨店の中で、なんとなく欲しいものがある気がするのに、買うものを見つけられなくて、途方に暮れてしまう。
それは多分、ずっと私が、自分の本当に欲しいものと向き合ってこなかったからだと思う。
去年1年の間に、自分と向き合う事がたくさんあって、初めてなんとなく、自分というものが形を持って見えてきた気がする。
ストーリーがあるものが好きだ。
そこにしかないこだわりがあるものが好きだ。
ちょっとだけ、他と違っているものが好きだ。
これからは、毎シーズン1つぐらいは、意思を持って「強い服」を買うようにしよう、と思っている。
まだ自分のスタイルを見つけるところまでは至っていないけれど、少しだけ勇気を出して、私も、外見でも意思を表明していたい。
……時々はユニクロに助けてもらいながら。
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