世界一周つれづれ日記vol.4 空港で荷物を失ったが何とかなった話
新しい国で、私の荷物がない。私の身体はローマに無事到着したが、私の荷物が見当たらない。
空港の荷物受け取り場所での待ちぼうけは、不安だ。待てど暮らせど私の荷物は流れてこず、むなしく黒のレールが回転しているだけだった。
私は、うわさの「ロストバゲージ」というものにあったようだった。
必死に空港カウンターで助けを求めるも、英語も分からない、もちろんイタリア語も分からない、私の訴えはイタリア人の心には届かず・・・
新しい国に到着する時間は、昼間の明るい時間になるようにフライトを選んでいた。
あまり空港で時間を食うと、宿まで、治安のよくない日が暮れたローマを歩くハメになる。
荷物を失ったショックで、ガックリ肩を落としながらも、ひとまず宿へ向かった。
宿についてからも空港に電話をかけまくるが、回線が少ないのか、問い合わせが多いのか、いつも通話中で全然つながらない。
何十回かに1回繋がっても、カタコトしか喋れない私にはすぐ愛想を尽かされ、一方的に切られる。
そもそも、電話で早口で喋られても、私も何も分からないしね。。
困った。
何かなくなったって、こだわらなければ、旅先で大体のものは手に入る。旅行なんて本来身軽に出ていいと思う。
ただ、その時私が何が困ったかって、
日本から持ってきた、これから行く予定の国の「地球の歩き方」が全部なくなった、ということ。
「地球の歩き方」 私はガイドブックとして、世界一周旅行中、とても頼りにしていた。
この街のこの辺は治安があまりよくないから行く時は気をつけてね、と教えてくれたり、
現地で宿探すことになった時も、助けになる。
(少し話はそれるが、私は初めての海外ひとり旅だったこともあり、出発前に大体泊まる宿の予約なり、目星はつけて行っていた。
けれど、現地に行ってみたら、気分で行先や宿かえたいとか急に思ったりもする。
海外のホテル予約サイトは、当てにならないこともあって、予約したはずのホテルが、行ってみたら”建設中”だったとか、ダブルブッキングしちゃってて泊まれない、とか、とにかく色々あるから‥
ある程度信頼できる宿情報が手元にあると、助かる。
そして、地球の歩き方にのってる宿に行くと、けっこう同じような日本人の旅人がいて、出会いがあるというメリットもある。
もちろん、ガイドブックとて、現地の最新情報とちがうこともあり、『地球の歩き方』は『地球の迷い方』だーって笑う人もいるけどね。
まぁ、それはそれで、それも含めた旅の面白さ。)
話を戻すと、
その頼りにしていたガイドブックと地図なしに、これから見知らぬ国を何カ国も、たった一人で歩く自信なんて、私にはなかった。
地球の歩き方日本語版が、海外のどこで手に入るかも、全く検討もつかなかった。
落ち着け。落ち着け。
なんとかなる。
なんとかならないことなんて、そうそうない。
そう自分に言い聞かせる。
そうだ。
クレジットカード。
藁にもすがる思いで、持っていたクレジットカードに付帯していた、JCBのツアーデスクに電話をかけてみた。
すると、宿から比較的近いところに、JCBのサポートデスクなるものがあることを知る。
次の日、早速訪ねてみると、小さいながらきれいなJCBツアーデスクローマ支店。そこには、日本人・・・!
早速空港に問い合わせてくれて、私の荷物が数日遅れながらも無事に届くということを教えてくれた。
正直、日本語のありがたさと、日本人の親切な対応が、本当に身に染みてありがたかった。
海外にこんなサポートデスクがあるなんて、ひとつ勉強になった。しかも、無料。
それからは・・・
ロストバゲージにあうという事を想定して、飛行機に乗った。
絶対なくしたくないもの、到着当日から手元にあってほしいもの、海外で買えないものは、多少重くても手荷物で機内に持ち込むようにした。
私の場合、具体的には、
・これから行く国の、地球の歩き方全部!
・化粧水(肌が弱いので、日本から持ってきたものがいい)
・自分の安心グッズ(そばに持っておくと安心なものたち。お金で買えないもの、ね。)
くらいだったけど。笑
海外ひとり旅はトラブルがつきもの。
でも、何とかはなるみたいです。
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