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ハタチから始める婚活

わたしは小さい頃から、何故か結婚願望が強かった。

物心ついた時から恋愛体質で、
誰かと付き合う度に

「この人と結婚する」

なんて今思えばめちゃくちゃメルヘンな事を考えながら付き合っていた。

でも気づいてしまった。

学生時代の多くの恋は結婚のけの字も出ないまま散ってしまうということを。

一つ恋が終わる度、「絶望」の気持ちでいっぱいになっていた。

特に中学生、高校生は一時の「好き」という感情でお付き合いをしている人が多く、そこに必ずしも「結婚」というゴールがあるわけではない。

そして結婚とは双方にとって一世一代の契約である。

そもそもそんな深いことを考える学生も少ないように思う。

***

それでもわたしは早く結婚したいという思いがあった。

愛する旦那さんと一緒に、出来るだけ長い人生を共にしたかったし、リアルな話いわゆる「適齢期」に焦ることだけは絶対に避けたかった。

大事なパートナーが既にいればキャリアを積むことにも集中できる。

そして早くに子供を産めば出産のリスクも少ないし、子育ての体力もある。

まぁ、全て自論であるが。

そんな強い思いから
大失恋をしたハタチの冬
大学在学中の結婚を目標に掲げて
ついに「婚活」に踏み切ったのである。

***

まず、できるだけいろんなジャンルの
たくさんの人と知り合うことから始めた。

いざ「この人がいい」と思った時
着実に付き合うに到るためには
「経験」が必要だと感じたためである。

・限られた人との出会いしかなかったこと
・短期集中でたくさんの人と知り合いたかったこと

以上2点を踏まえて
マッチングアプリを主流に始めた。

もちろん、合コンもいったし、
いわゆる港区会みたいなものにも参加した。

流石はハタチ。

どこにいっても引く手あまただ。

その分ちょっと変な人もいたけど、

「こういう考えの人もいるんだ」
「こういうタイプの人合うかも」
「ここまでだったら許容できるんだ」
「こういう時こうしたらいいんだ」

たくさんの学びと経験値を得た。

***

まだ若かった分、この過程が重要なポイントだったと今は思う。

年を重ねると子供の時と比べ
何か行動を起こすことに
臆病になってしまうように思う。

たとえば「出会いがない」という人。

ただ生きてるだけで都合よくいい人に出会える機会は、そうないと思っている。

自分から何か行動を起こさなければ
「出会い」は巡って来ないのではないだろうか。

でも年をとればとるほど、
その行動を起こすことに相当の勇気がいる。

「失敗したくない」

そんな気持ちが大きいのだろう。

しかし失敗体験だろうが成功体験だろうが
それがあることで行動の起こしやすさは変わってくる。

経験=財産

そのように感じた。

いずれ結婚したいと思っているなら
とりあえず付き合う
とりあえず声かけてみる
とりあえずご飯行ってみる

大いに結構。軽いと思われても、わたしは断然アリ派である。

***

1年弱の間、100人を超える人と会って

「こういう人がいい」という
いわゆる理想の像が明確化した。

優しい人、面白い人

そんなふわっとしたものではなく

身長や出身地、職業や体格等
めちゃくちゃ細かいところまでである。

ここまで明確化すると
相手もだいぶ限られてくる。

あとは自分がいいなと思った人が
相手もいいと思ってくれるよう
自分をプレゼンすれば良い。

伝え方、魅せ方を知ることが重要だ。

婚活はいわばコンサル力が試される場である。
(これについては気が向いたら別の記事で書こうと思う。)

そこまでする?と思う人もいるかもしれないが
結婚に妥協は許されない、というわたしの信念があった。

***

こうして21歳の春に今の旦那と出会い、大学在学中の23歳で結婚した。

わたしの人生における夢が一つ叶った。

顔も声も性格も、彼の全てがストライク。
文字通り世界一素敵な旦那がいて、わたしは世界一の幸せ者である。

ハタチから始める婚活、特別に早いものではないのかもしれない。

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木村彩華
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