夢 幻の…

白浅のもとに迷谷が来た

白浅様  黒淵上神から文が届きました

師匠から

白浅は文を受け取ると目を通した

迷谷 師匠が崑崙虚に来るようにと言ってきたわ

すぐ行くから兄上や折顔が来たら言っておいて

はい  白浅様

白浅は崑崙虚へ飛んだ

懐かしい修行の地 もう2年以上も訪れていなかった

出迎えてくれた兄弟子に師匠への取次を頼むとすぐさま師匠のもとへ案内してくれた

座して白浅を見つめる黒淵

師匠 ご無沙汰しております 17弟子司音参りました

息災であったか

はい

そうか   折顔の便りでは寝てばかりの暮らしであったようだが

...

司音  いや  白浅と呼ぶべきか

司音のままで

うむ  司音 東荒の女帝の座はあの姪ごに譲渡したそうな

そなたさえよければ ここに留まり私の身の回りの世話をしてくれぬか

私が  ですか  でも料理などは

それは構わぬ  賄いは弟子に任せてある  

心地よく日々を過ごせるように気遣ってくれればよいのだ

そなたもなにかしらしていた方が気晴らしになるであろう

... お気遣いに感謝致します

では決まった  そのように弟子たちに伝えよう

珍しく黒淵が笑った


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