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自己紹介 | 写真と私 Part1

「カメラ歴は何年ですか?」
撮影地に行くと必ずと言っていいほど交わされる会話。
その度に私は返答に迷う。
自分のカメラ歴はいったい何年が正解なんだろう。

私が思うに、私のこれまでの人生
 自分史=カメラ史 である。

高校生くらいまでは人生の右も左もわからないのだから、大学生くらいからをカウントすればほぼそれである。

高校卒業後は北海道の大学で教育を学んでいたけれど、動機は曖昧で、何がしたいのかわからなかったからとりあえず少し遠くへ行って自分の知らない世界を見てみたかった。
そんな理由だから当然、途中で何かが噛み合わなくなって
 自分は教員にはならないだろうな
 でもこれからどうしたらいいんだろう、、って
下宿のワンルームの床に寝転がって ぼんやり天井を眺めていたのを今でも鮮明に覚えている。

もう後にも先にも撮れない、あの頃の心象風景

そんな時、運命の本に出会った。
当時よく通っていたヴィレッジバンガードで手にした、「ラブ&フリー」という高橋歩さんの本。
それは間違いなくビビッときた。

ぼーっとしてる暇はない、旅に出なくちゃ!

それから 私の旅と写真の人生が始まった。

衝動的に買った初めてのカメラは、パナソニックのシルバーのコンデジ。
お金はないけど時間だけはあったから、コンデジ片手に北海道中を駆け回った。

それはそれは楽しかった。
旅に行くたびに見たこともない素晴らしい景色に出会い、それまで青森の小さな都市しか知らなかった私には、世界がとても広く鮮やかに感じられた。

写真は全て当時の撮って出し 無加工です
あの頃はただ本当に 美しいと思ったものを美しいと思うままに撮っていた
若い…
日本で一番早い日の出

それからは、旅に出なくてもいつもカメラを持ち歩くようになった。
何気ないお散歩だって カメラがあるだけで、
道端の草も花も
毎日見ていた夕日も
こんなに美しかったんだって
ただ生きていることって素晴らしいんだって
気づかせてくれた。
もっと人生楽しまなくちゃって 心から思わせてくれた。
カメラがなかったら、今の私はなかったと言っても過言ではないと思う。

部屋の窓から見える空をよく撮っていた

その時からぼんやりと
自分は写真の道で生きていくって決めてた。
あの時抜け殻だった自分に
「ほら ここにも光はあるよ」って前を向かせてくれたのは、カメラだったから。


Part2に続きます…。


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