8月1日
暑い。暑い。もういやだとけそうに暑い。それに加えて睡眠薬をびっくりするくらいのんでいるからあたりまえっちゅやーあたりまえなんだけれど毎日どの時間も眠い。なんじに寝ても起きるのが12時半とか13時とかでそれから支度してメンエスに行くかヘルスにいくかなおちゃんにあいに行くか。
そんな意味のあまりない生活を送っている。
わたしは。わたしは死んでいるのかもしれず、このループからまるで抜け出せないのが常であり日常なわけで、なんだかなぁ。
以前のわたしなら ふらっと旅行とか行っていたのにそれすらもう無理でまだあまりばあさんでもないのばあさんみたいな薬中の生活に嫌気がさす。
キク(猫)は結局まいちゃんだけに懐き、わたしを見るとはっとした目を向けていきなりダッシュで逃げてゆく。
そういえば昔からそうだ。猫や犬インコやらに懐かれないしなんなら野良犬に追いかけられたことがある。
昔は(昭和時代)野良犬がいた。やぼったい目を向け目があったら最後追いかけきた。
いまのこの時代なら信じられない事実だ。
野良猫はいるにはいるが、どういう訳か保護猫としてあつかわれ、なんなら保護猫カフェがある。
猫は好き。けれど懐かれない。みな、わたしから逃げてゆく。
親も妹もみちみちで出会った男たち。
もうだれも好きにならない。愛だの恋だのを必死にしがみついていた時代もそりゃああったけれど好きだの嫌いだの憎むだの恨むだのなんやかんやほとほと疲れたしそんなパワーもなくパワースポットにいけばいいよ。メンエスのお客さんにいわれたけれど
(は? いけばなにか変わるんですかね?変わるなら行きますけど?)
「どこがおすすめですぅ?」
脚をオイルで滑らせながらまあほんとうにどうでもいいんだけど訊いてほしそうなんで訊いてみると
「⚪︎⚪︎神社とか、あの辺かなぁ......」
あの辺ってどの辺のこと?
「ああ〜あの辺ですかぁ? いいですね!」
マッサージしながらいつもわたしにもしてくれとおもいつつ、半分寝ながらオイルを滑らせてゆく。
割と何歳になってもメンエスは従事できるみたいだけれど、今年がマックスかなぁとぼんやり考える。
小説が好きで読んではいるが、小説が全く書けなくなった。
小説家になりたかった。いやなりたい。
けれどこんな情けないわたしの技量ではなにもかもが無知で怠惰であり不自由すぎて枠の中から出られずあっという間によぼよぼになり母親のよう呆けるのだろうか。
生きる意味。
生きているわたし。ぎりぎりの境界線を越えたとき、わたしはどうなりたいのか。
眠い。
眠い。
そしてばかみたい。