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3月31日
きく(ねこ)がきて11日たった。サイベリアンという鼻腔の狭いねこは呼吸がいちいちおおげさだしなんだかいつも鼻がつまっているようで、
え、花粉症? てゆう感じだしなにせニャーと鳴いたこともなくただ鼻息で意思疎通している感じだ。
まだ5ヶ月でおとこのこだし甘えん坊でしかし人間年齢で換算すると16歳のおとこだという。
それでも子猫には違いなくなるべく昼間あるいは仕事がない夜はずっと一緒にいるようにしている。
きのうはメンエスで常連3連発で忙しく帰ったのは深夜3時。風呂はルームで入ってきているのであとは寝るだけ。
きくのいる部屋にいくときくが扉の前でくりくりな目を向け規則正しく立っていた。
「ただいまァ〜」あいたかったょうときくを抱き上げなでなでするとゴロゴロと喉がなり始めわたしの胸の中におさまり目をそっとつむった。
まいちゃんがエサを与えてはくれていたけどすでに空でエサの前をうろつき、腹減ったぜ。こんな遅く帰ってきやがってよォときくの横から吹き出しの文句がみてとれたので少しだけエサをあげると丸一日なにも食ってないやつのような勢いでエサを平らげた。
わたしはとにかく眠かった。もうまじで働きたくない。体が心が疲れている。けれど働かないと食ってけないしだれもめんどうなんて見ちゃくれない。
老後とか考えたくないけれどそれは確実にいつかはくる話だしなんならいま現在も棺桶に片足を突っ込んでいる状態だ。
心の中にあるなにかがわたしの中からまあるくくりぬかれその深い深いボーリングしたかのような穴はたぶんいや死ぬまで埋まることはないだろう。
わたしはとてもばかな選択をしてしまったことにいまさら気づく。もうおそいのに。
きくはその穴を少しずつ埋めてくれている。
まあ、わたしのほうがきくよりも早く死ぬだろうだけど。
いつ死んでもいいとおもってはいるのに仕事はいかないといけなくてなんだよおいその矛盾は?自問自答してみるとやっぱり払うものも多く精神障害者2級の手帳を持っていてもやっぱり働かないとならないしこの国はなんて冷たいんだと心中でおもいたまに大好きなバームクーヘンをまるまる一輪食べ憂さ晴らしをし、息子が26歳の歳になる事実にこれまたおどろき、まいちゃんがwebデザイナーになるということで学校に行っているが、ママみて! これうちがつくった。と見せられた簡易のホームページ。わっ、すごい。わたしは感嘆する。
皆前へ進んでいる。
わたしは。わたしはどうなのだろう。
とにかくあいたい。好きなひとに。嫌われていてもあいたい。あいたい。
好きになるってほんとうにばかみたいだ。
きくのいる部屋で一緒に寝ている。ちょうどまどが目の前にあり、運がいいと月が見える。
なにもかもが憂鬱でけれどきくのいびきがわたしの中で少しは安定剤になっている。