初めてって勇気いるけど行ったもん勝ちだわ 〜女ひとりライブハウスへの葛藤〜

渋谷のラブホ街にあるビルの7階に、小さなライブハウスがある。

ライブができるバーと呼ぶべきなのか、
ライブハウスでよいのか、素人の私にはわからないが、
100人規模の小さめの会場。
はじめてそんな場所に足を運んだ。

30歳の女がひとりで。

B'zの大ファンである私は、大きなLIVE会場なら何度も行ったことがある。
しかも最近はひとりで行くことばかり。

日産スタジアムや、味の素スタジアムだって、
構わずひとりで行けちゃうタイプの女。

そりゃ、友達やパートナーと行けたら楽しいでしょうが、
私と同じ気持ちを持っている相手じゃないとあまり一緒に行きたくなくて。

相手がそこまでじゃないのに
「寂しいから一緒に行かない・・・?」なんて絶対にならない。
なんでお願いしないといけないんだ、って思ってしまう。

間違えて欲しくないのは、
私は相手のファン歴や熱量をジャッジしているわけではない。
自分の意思で「行きたい!行ってみたい!」と
思っているのかどうかが重要なのだ。


話を戻そう。

私が渋谷のライブハウスに行くことに決めたのは
つい最近、とあるギタリストにどっぷりとハマってしまったから。
久しぶりに恋に落ちた感がある。

彼が小さなライブ会場のイベントに参加すると知って
心臓がバクバクドキドキとした。

「え、こんな場所、、、行ったことないよ。」

間近でアーティストをみれるというドキドキ感ではなく
”初めて足を踏み入れる世界”の方に緊張した。

おひとり様上級者と自負している私が結構不安になったのだ。

女がひとりで行って変じゃないか?
どういう客層がくるのか?
私のような新入りは行って大丈夫なのか?
変な目で見られるんじゃないか?
どんな服装で行くべきなのか?
どう存在すればよいのか?
(チケットのメール予約ってメールすれば良いの?)

とにかく分からないことだらけ。笑

でも行きたい気持ちは強いし、
でも友達を誘うのも自分の信念を曲げることになる(苦笑)

兎にも角にも
行かなかったことを後悔するのは避けたい。

だから意を決して行くことにした。


こうやって勇気を出して新しい世界に足を踏み入れる事って
そんなに多くないよな、とふと思った。
30歳という節目に、新しい世界を知るのもなんか面白いだろう。



ライブハウスには、別のバンドが演奏中に到着した。

会場に入る前に、予約名を伝えて、チケット代を払う。
あまりの爆音に、自分の声さえも聞こえない。
名簿から自分の名前を見つけて、指差しでコミュニケーション。

おお、音がすごい。

人間の体も含め、全ての物質は粒子でできているというけれど
それを体感するにはもってこいの環境。
自分の体が、粒でできていて振動しているのがわかる。
ちょっと感動した。笑


ライブの感想は機会があればまた書きたいが、
初めての世界に足を踏み入れることって、人生を豊かにすると感じた。

こんなにも楽しくて我を忘れてしまうヤバイ空間が
この世界にはあったんだなと思ったし
また絶対に行きたいと思った。


勇気を振り絞った過去の自分に、
ヨシヨシ、えらいぞ、よくやったーーー!
とムツゴロウさんの勢いで自分の頭を撫でたくなった。

未知の世界に足を踏み入れることって不安だし
ちょっと勇気は必要かもしれないけれど
えいっ!と勢いで入ってしまったら、それはもう自分の世界になる。

その世界は、今後の人生において
自分の趣味、生きがい、拠り所、楽しみ、のように
大切な何かになるかもしれない。

私にとっては、今回のライブハウス初参戦の経験は、
歴史的快挙レベルのできごとになった。

これからの人生が、以前よりも50倍ぐらいは楽しくなってしまいそう!
(いやあ〜〜〜、困った!笑)

今回の経験からも、自分の心がワクワクしたものって
絶対に心に従ってチャレンジしてみたほうが良いなと思った。

ちょっとした勇気を振り絞って行動した自分に乾杯!



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