『シン・ウルトラマン』鑑賞雑記(20220525)

庵野監督の『シン・ウルトラマン』を観た。半世紀以上前、安良少年が『ウルトラマン』を見たときの感動を2022年現在の人々と共有したいという想いがひしひしと伝わってくる仕上がりだった。
 
今回、事前情報をシャットアウトして劇場に足を運んだのだが、庵野監督と樋口真嗣氏、摩砂雪氏がタッグを組んでいるのであれば、面白くないわけがないのだ(笑)。よもや、OPのメインタイトル出現の大界でおぉ!とおどろいてしまうことになろうとは思いもよらなかった。
 
本放送時や後年の平成ガメラの時代には実現できなかった大胆なビジュアル効果に加え、『シン・ゴジラ』以降の作品から継承された奔流のようなストーリー展開ももちろん、『大怪獣の後始末』ほどあざとくはないが、随所に組み入れられた往年の特撮作品の小ネタが心地よ過ぎる(笑)。
 
そして、過去の作品と若干のアプローチを変化させつつも、ザラブ星人やメフィラス星人との絡みはオリジナルのウルトラマンにおける人類の存亡、否、人類の存在意義について改めて考えさせる奥深いシーンに仕上がっている。
 
更に加えて、得体の知れない、そして、はっきり言って人類の力ではもはや太刀打ちのできないレベルの災厄に巻き込まれる市井の人々の姿を挿入することで、その後のカタルシスにつなげる演出は、なるほど感涙ものである。
 
そして、最後の決め台詞。これは、もう、『トップをねらえ!』を予習でも復習でも、見るべし!と申し上げたい。それと、山ちゃんは、今や庵野作品には欠かせないレジェンド声優と呼ぶべき存在ですね(笑)

映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント@shin_ultraman
https://twitter.com/shin_ultraman
 
映画『シン・ウルトラマン』公式サイト
https://shin-ultraman.jp/


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