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B2B UXで重要なドメイン知識とリサーチスキル

B2Bプロダクトチームに入って、1年が経ちました。私の関わるプロダクトのドメインであるデータサイエンスは壮大で、出口の見えない迷宮に迷い込んでいる感覚ですが、1年前ほぼゼロ知識だった事を振り返ってみると、少し前進しているのかなーといった感じです。

B2B / B2Cの世界

UXデザイナーが主に担当するのは、情報の整理とユーザーが辿るフローの設計だと思っています。画面のモックアップも作るし、私も画面まで作る事ができるデザイナーになりたくてUXデザイナーを目指したのですが、画面を作るという側面の「デザインスキル」は比較的低学習コストでに習得できB2Bの文脈で求められるスキルの核ではないと感じるようになりました。

そもそも、プロダクトをリリースする際にはデザインシステムが設計されていて、使える要素やそのビジュアル、インタラクションは規程されているはずです。デザインの基礎的な考え方は必要になるけれど、パワポがちゃんと使えればデザインソフトもすぐに使いこなせると思っています。

もちろん、画面デザインを全くできないのでは困りますが、B2Bのプロダクトの場合、指標にすべきはユーザーがタスクを遂行できるかであって、そこをうまく設計するにはどれだけユーザーのタスクや作業の背景を理解するかに尽きます。ユーザビリティテストに加え、ニーズを探る系のリサーチスキルが重要になります。極端な話、B2Bプロダクトは、ビジュアルやインタラクションが残念な感じでも、欲しい機能が実装されていれば売れます。

B2Cではタスクが明確な場合が多く、それを達成する為の最適解が求められます。なので、プロダクト構想構想=タスクの定義が定まり、そこからは画面ビジュアルに落とし、最適なインタラクションを導く事が重要になってくるんだと思います。

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B2Bプロダクト開発に関わるんだったら、私は特にドメイン知識とリサーチスキルを磨く事をおすすめしたいです。1年前の自分に今アドバイスをするとしたら、この2点を選ぶと思います。


ドメイン知識について

B2Bプロダクトが解決する課題は、一般の感覚では分からないものも多いです。医療、小売店、政府関係、金融機関、私の場合はデータサイエンスと、デザイナーがもともと持っている知識や経験では対応できない場合が多いと思います。1年前、はじめての打ち合わせでは、何の議論がされているのか全く分からなかったのを覚えています。

ドメインやユーザーのペルソナを知らないと、何が論点になっているかも分からないので、勉強が必要です。前職のコンサル業界でも全く知らない業界に関わる事が多く、まずその業界の作法や使われる言語についていかれるよう知識をつけていく過程に似ています。コンサルスキル+ドメイン知識が必要なわけで、デザイナーも同じくデザインスキルとともにドメイン知識です。

ではどうやってキャッチアップするのか。私の場合、とにかく分からないキーワードに関する記事などを読んでいき、興味本意にデータサイエンスの勉強を始めました。特に助けになっているのは、ユーザーリサーチのセッションでの対話です。あるセッションで雑談のように流していた会話が、次のプロジェクトのヒントになる事も多いです。競合分析もおすすめです。デザイン上の決断の質は、どれだけ深くその業界を、そしてユーザーの挙動が理解できているかに依存すると思っています。

リサーチスキル

ドメイン知識を得る方法としても重要なのが、リサーチです。前述した競合分析やユーザーリサーチ・セッションでの情報の引き出し方、そしてそれらの情報をデザインに生かすプロセスを磨くと良いと思います。インタラクションやビジュアルを評価する、ユーザビリティリサーチの場合はまた違った思考回路が必要になります。

更に、競合のポジショニングや、自社のプロダクトのポジショニング、そして収益構造などが頭に入っていると、デザイン面でも何に特に力を入れれば良いのかが見えてきます。

私の場合、コンサル業界での経験がとても生きているのがこの分野です。画面の話をする前に用件や、ユーザーフローを文字や図で合意しておくとかなりの手間が省けます。ビジュアル化すると、どうしてもビジュアルやインタラクションに目がいって、議論もビジュアル素材ベースになってしまう事が多いですが、話の本質はそもそもの要件の定義の曖昧な点を付いていたりします。

要件と大まかなフローさえしっかり合わせておく事ができれば、あとはビジュアル表現に集中すれば良く、後戻りも少なくなります。

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B2B UXデザインの世界で1年がたち、ちょっと振り返ってみた私のおすすめです。ご参考までに!



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