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後付けの必然

あの時のあの出来事は
今日この日のためにあったのだ
だからあの出来事は必然

人生の岐路には色々あるが
帰路などでふとそう思うことがある

しかしそれが必然であったかどうか
そんなことは本人にしかわからんし
その時はただの出来事だと思っている

必然という主観はいつも後付けだ
後をつけてくる不審者は
ナニもしないというのに
いつも着けているというから愉快なものだ

人は自らがした選択が
間違っていると思いたくはない動物だ
だから色々な出来事や考えを
自分の決断に紐づけることで自己肯定する

そう考えれば必然という主観は
自己肯定の道具の一つでしかないのかもしれない

しかしその必然というものには
痺れるほどのロマンが詰まっていることが多い
今日という結果に向かって
過去の出来事が
バラバラに見える出来事が
全て進んできたのだという思い込み

思い込みさえも必然だとすれば
それはつまり必然である

最近ミッツマングローブを見ないなと思っていたら
ふと考えが浮かんだのも必然であろう

必然のひつまぶしを食いたい!!


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