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繋がりの作法
端末と通信手段さえあれば、いつでもどこでも繋がれる時代である。
日本国内のスマホ普及率は85%を超え、
先日も書いたように飛行機でもWifiが無料で使える時代になった。
いつでもどこでもつながる気になれば繋がれる時代において、
改めて繋がりの作法というものを定義せねばならぬと考える。
テクノロジーはいつの時代も、良い面と悪い面とラーメンを含む。
テクノロジーを活用する人の倫理観によって、
命を救うこともあれば命を奪うこともある代物となる。
人は適度にプライベートな自分の時間を持たねばならぬ。
そうでもしないと私のような狂人になってしまうからだ。
日本昔話で言えば、人とつながる手段は「対面」である。
真夜中に人が訪ねてきた場合、
それは命に関わるような大事か、雪女が訪れてきたかどっちかである。
つまり夜中の連絡というものは人間にとって相当な大事であり、
ゆえに相当なストレスを感じるものなのだ。
現代では連絡手段の利便性が格段に向上した。
そのおかげで夜中であろうとアレの最中であろうと、
スマホを鳴らすことができる。
手段という制約がほぼゼロになったこの時代に、
「相手を思い、節度を保つ」という感情が、
人間から欠落して行くのではないかとワイは危惧している。
夜中に連絡するんじゃないと言いたいわけではない。
ワイも夜中に連絡する事はある。
現代人は現代人なりに、
できるだけ迷惑がかからない手段で連絡するという術を持ち合わせている。
しかし夜は穏やかに静かに過ごすもんだという人間のDNAだとすれば、
深夜にギャンギャン連絡が来るのはとんでもないストレスになるのだ。
いつでもどこでも連絡が取れる中で、節度を持って連絡する。
この感覚が超かっこいいのである。
私はそんな人間になりたい。
テクノロジーが世界を便利にしたとしても、
それを逆利用して人間的な魅力を人間に見せつけてやりたい。
そして1番に願う事は、美女にモテる事なのである。