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”フォーマット”が好きなんですって話。

4月から通い始めた通信制大学。
グラフィックデザインをやってます。

通い始めてから約半年、
スクーリングのたびに課題制作に取り組んでますが、
得意・不得意が、本当に明確になります。

この土日のスクーリングは、「文字組みとレイアウト」。
与えられた素材の中から2テーマを選び、
A4判2p(見開き)のレイアウトを2つつくる、
という制作でした。
2つのレイアウトは、シリーズであること、という条件。
スクーリングは、最後に全員(今回は30名)の作品を貼り出し、
合評をするのですが、そこまで行くと、気づく・・・

私はフォーマットが大好きなんですよ。

今回のお題「2つのレイアウトはシリーズである」わけなので、
私の場合はまず、フォーマットのグランドデザインを決めてしまう、
というところから作業に入ります。

このやり方の利点は、
枠組みが決まるので、整然としたレイアウトができる、ということ。
ラフ段階も、レイアウトしてからも、
先生によるチェックがすんなり通る。

しかし「そつなく無難なものを作っている」とも言えるので、
おもしろみは全くナイ。

仮に雑誌制作を想定した場合、
フォーマット固定のページの制作には向いているけれど、
キャッチーな特集ページのデザインとかは、
おそらく向いてないんだろうなぁと思います。

全員の作品を貼り出すと、その差は歴然。
同じ素材でここまで違うアプローチができるのか、と。
これは社会人の大学の良さでもあるし、合評の良さ。

そもそも私には、おもしろい(?)というか、
オリジナリティのある誌面を作ろうという意欲が
ほぼない、らしい(笑)
ということを、突きつけられたりします。

そして、私が「好きだなぁ」と思うデザインって、
フォーマットが整然としていたり、
フレーム感があるものだってことにも気づきます。

今回のスクーリングは、
イラストレーターを使ってのレイアウトなのですが、
今回は「グリッド線をひく」ところからレイアウト。
 (3段組の基本レイアウト線を引いてしまうのです)
個人的には、この「グリッド線」の段階で、
「なんて美しいんだろうー!」とか、思ってるし。

そうなんです。

私はフォーマットが大好きなんですよ。

んで。

これって、私の仕事の得意領域ともかなり共通していて、
キャリア教育のプログラム開発をするときも、
「一点もの」や「突破型」のクオリティ追及よりも、
「再現性の高さ」「安定性」「汎用性」を重視してます。
また、そうした「フォーマット化」も得意

ここにこだわってデザインを学ぶのもいいのだろうし、
  (やっぱり教材のデザインをやりたいし)
在学中にもう少し冒険してみることもしてみたいところか。
いずれにしろ、デッサンはできるようにならないとなぁ。
手描きで描けないものは、イラレを使っても作れないんですよ。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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