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「みないことにしてたこと」と向き合うピアノの話

自宅に電子ピアノを導入して1年が経ちました。

大人になってピアノを始めた・再開した方の話を聞いていると、「やりたい曲をやった方がいい」と言われるのですが、いま、あえて「やりたくないけどやるべき曲」をやろうとしているという話をします。

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基本が怠け者体質なので、電子ピアノ購入後は、「続けること」を目標に、練習時間は1日30分と設定。少なすぎますよね。自分に甘過ぎます。
ただ、おかげさまで、出張など忙しい日を除き、毎日、練習を続けることができています。50を目の前にして、いままでできなかったことができるようになるなんていう、ちょっとした感動を味わうこともできたりして。

そうすると、できもしないのに、やたらと楽譜が欲しくなってしまいます。その中で、何度か買おうとしてしばらく我慢してたのが、こちら。
でも、そろそろ、「次の目標」として見えるところに置いておいてもいいんじゃないかと思って、購入しました。

ソナタアルバムと、ツェルニー30番。ついでに小犬のワルツ。

何度も「焦らない、焦らない」と自分に言い聞かせて、ソナチネアルバムをコツコツやってきました。ちゃんと仕上げることができたかというと、怪しい部分はあるんですが(練習記録はfacebookで晒してます)、残るソナチネがクーラウの2曲(2番・3番)と、ゴールが見えてきたので、そろそろいいだろう、と思って。でも、着手するのは、ソナチネが終わってから。ツェルニー100番が終わってから。

なぜなら。

小学校卒業と同時にピアノ教室をやめました。先生とうまく会話ができないのが嫌になってしまって。もともと音感がないので、ソルフェージュが苦手だったし、当時は、基礎練の意味が理解できなかったのです。ちなみに、その後は、こんな苦労もあって(笑)、仕事にはなぜか役立っているようですが。

ピアノ教室をやめたときに最後にやっていたのが、ソナチネアルバムとツェルニー100番でした。ソナチネの残りの曲は、教室をやめたあともひとりでチマチマと弾いてみたりもしていたのですが、できないところ、通らないところがけっこうありました。なんだけど、それらを全部、「まあいいか」とか「できたこと」にして、みないことにしてました。ひどい話です。35年経ってピアノを再開して、あらためて弾いてみると、35年前にみないふりをしていた「できないところ」は、やっぱり同じようにできないのです。
そりゃそうだわ。
できなかったんだもん。

あー・・・
ここでまた、「みないこと」にしちゃったら、
何も変わらないんだよね。

というわけで、当面のタスク(あえてタスクと言う)は、
・クーラウのソナチネ(2番・3番)
・ツェルニー100番練習曲
 特に後半の曲たち。
 スケール・半音階・分散和音を中心に。
ここだけは、ちゃんと向き合って乗り越えようと思っとります。

中学以降は吹奏楽をやっていたこともあって、基礎練習の意味とか重要性は、ほんとーーーに!身に沁みて実感してます。各調のスケール・半音階・分散和音がちゃんと弾ければ、何ができるようになるかも、イメージがつくようになった。だからツェルニー100番に戻ってきたわけだし。

さて、ここを乗り越えられたら何かが変わるだろうかーー??
まずはクーラウさんと仲良くなるところからか。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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