【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 キャリア教育コーディネーターが教えるプログラム作りのコツ
今年も、勤労感謝の日に「シゴト小学校」を開催すべく、
準備に着手しています。
*シゴト小学校についてはこちら↓をどうぞ。
https://shigoto-school.jimdofree.com
キャリア教育コーディネーターとしては、
どんな職業でも体験プログラムにできる!と思っています。
体験させやすい職業を選んでしまったり、
「〇〇ごっこ」にならないようにしたい!
なので、シゴト小学校は、
・知らない仕事に登場してもらうこと
・その仕事の「大事なこと」を体験できるようにすること
を大事にしています。
こうした学校外の仕事体験プログラムでも、
授業で行う1−2コマのプログラムでも、
20時間くらいつかうカリキュラムでも、
「プログラムをつくる」には、いくつかのコツがあります。
(あー、もちろん、経験も必要です。失敗経験も含めて。)
そこで今回は、
プログラムづくりのコツについて考えてみたいと思います。
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●実は大事な情報収集。めざせ〇〇オタク!
例えば特定のゲスト講師に来ていただくにしても、
仕事体験プログラムを作るにしても、
どこを「すごい」「おもしろい」と感じたか?が大事です。
大人がおもしろいと思えなければ、
子どもにとっては全くおもしろくないはず。
なので、共感する心って、とても大事。
でも、そこに至る地道な情報収集や研究も大事なんです。
何も情報がなければ、共感のしようもない。
仕事や会社について、徹底的に調べるところから始めます。
インタビューもとっても大事。
●「授業が終わったときに、なんて言って欲しい?」
教育プログラムにはねらい・コンセプトが大事、
って言われたら、そりゃそうだろうと思うはずです。
ですが、ついつい、高尚なコンセプトを考えがち。
必要なのは、そうじゃなくて、もっとシンプルに。
終わった時になんて言って欲しいか?
「この仕事(または企業)は〇〇なんだ!」の
〇〇に言葉を入れるとしたらどうなる?くらい、
コンセプトはシンプルに考えましょう。
●コンセプトは「例えば禁止令」で「文字にする」。
プログラムに限らず、コンセプトがゆるいと、
その企画はたいがい失敗します。
コンセプトは「例えば禁止令」で考えることをおススメします。
特にチームで考えるときは要注意。
「例えば・・・」という単語が出ているうちは、
想起するコンセプトが一致していない証拠です。
そして必ず文字にして(=書いてみて)
本当に伝えたいことはこれなのかを検証してください。
●教室にいる「子ども時代の自分」を想像する。
いよいよプログラムの流れを組み立てていく段階になったら、
あたまの中に、教室の中にいる自分を想像してください。
子ども時代の自分は、
そのプログラムの流れについてこれるだろうか?
その問いかけにどんな感想や疑問を持つだろうか?
いまの自分ほど、思ったとおりには反応しないはずです。
●盛り込みすぎは禁物。なるべくシンプルに。
言いたいことがいっぱいあると、ついついやっちゃう。
(私もやりがち)
でも。
プログラムのコンセプトはひとつ。
それを実現する方法(メソッド)もひとつ。
体験ワークをやるならひとつ。
こうしてできたシンプルで「強い軸」を中心に、
子ども時代の自分を想像しながら
前後の流れを組んでいきましょう。
松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。
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