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【読書メモ】 本心(2024-No.58)

映画化で話題になっていたのでこちらを。
なんというか、重い。他者性というむずかしいテーマであることだけでなく、背景にある未来の社会像が、悲惨すぎる。バーチャルフィギア(VF)というちょっと先の未来にありそうな題材だけど、その母親のVFの作成を決めた本人の職業が「リアルアバター」という肉体労働者で、格差社会の底辺にいるという。物語の中の社会が、本当にこの先の社会を予言しているようで、そこらへんが、重い。(という意味で、さすが平野啓一郎、です)


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