【読書メモ】 新自由主義教育の40年(2024-No.43)
児美川先生の論文集的な(乱暴な表現ですみません)。よく切れる日本刀のような鋭い語り口で、とても読みやすく、かつ、グッサリきます(笑)。仕事柄、教育政策の動向に関しては理解しておくことが必須と思って勉強していますが、児美川先生の著書を読むたびに、政策をすべてよしとするのではなく、クリティカルな視点で俯瞰していることが大事だなと、ピリッとします。特にキャリア教育に関しては、「キャリア教育政策は全体の底上げをめざすものではなく一点豪華主義だった」というあたりや、「格差社会という個人ではどうにもならない現実があることを直視すべき(自己責任論で片付けない)」というあたり、直視しておかねばならないと思いました。