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【Axelspaceの社員 #09 (エンジニア編) 】衛星運用を行うソフトウェアエンジニアってどんなスキルが必要?

こんにちは!株式会社アクセルスペース人事のAoiです!🚀

弊社SNSでも発信している実証衛星「PYXIS」(ピクシス)の打ち上げが成功し、3月5日の朝は社内が大盛り上がりでした。私自身も入社して初めての経験で感動しました!

さて前回の社員紹介シリーズでは、衛星開発に関わるハードウェアについてインタビューをしました。今回はソフトウェアポジションで働くメンバーのストーリーをご紹介します。
これまでの記事では部門紹介をメインにしてきましたが、実際に働くメンバーにフォーカスしてインタビューしました。これまでの記事と被らない情報を聞けたので、ぜひご一読ください😉

これまでの記事はこちら👇

ヒロタさん
大手電機メーカーに新卒で入社後、コンピュータビジョンのアプリケーション開発に従事。2019年にアクセルスペースに入社し、現在は衛星開発の自動化に関わるソフトウェア系チームのグループリーダー。

衛星運用ソフトウェアエンジニアと聞くと人工衛星開発経験者ではないといけないというハードルの高さを感じます。実際にはどんなバックグラウンドの人が多いですか?

非常に多様なので、ちょっと答えに困るくらいです。
メンバーの前職でいうと、このとおりですね。

・リモートデスクトップ接続サービスのバックエンドサーバー開発者
・工場シミュレーションシステムのWebアプリケーションの開発者
・強化学習アルゴリズム開発用のシミュレーション環境の開発者
・ファクトリーオートメーションの要素技術開発者、
・分散データベースにおけるクエリープロセッシングの開発者
・宇宙プラズマ物理学のPh.D.
・ERPの顧客アプリケーション開発者
・癌検査のための放射性医薬品の製造に使用される医療系システムの開発リード

ヒロタさんのバックグラウンドは?アクセルスペースに入社を決意されたきかっけはありますか?

前職では新規事業R&Dでコンピュータビジョンのアプリケーション開発をしていました。自己位置推定の安定化であったり、ロボットの柔軟物体ピッキングシステムのインテグレーションなど様々な経験をさせていただきました。

新入社員の時に配属された部署で担当した業務は、Webアルバムサービス開発です。その仕事から離れた数年後に、無料・無制限で画像を保存するGoogleフォトがリリースされました。その後、前述のWebアルバムサービスのほとんどが消えたあと、Googleフォトは有料化され、Webアルバムサービスとは一体なんだったのか?という問いが私の中に残りました。そんなある日、アクセルスペースと出会い、今度は新入社員の時とは違った角度で画像ビジネスに携わりたいと思い、入社する決意をしました。

ヒロタさんは異業界から来られてますが、実際にアクセルスペースで仕事をしてみていかがですか。これまでの経験を活かせるものですか?

まず、ソフトウェア開発者がアクセルスペースに入る際には、異業界だと思う必要はあまりないです。宇宙業界の運用システム開発はソフトウェア業界そのものであると思っても過言ではないからです。

なので、異業界でも大丈夫?というトピックで話すことはそんなにありません。敢えて自分の経験で今の仕事に役に立っていると感じたスキルをあげるなら、Webアプリ開発で身につけたTCPやHTTPなどの知識、ユニットテストや、CI/CDなどのソフトウェア開発手法に関する知識、データを分析するのに必要な可視化スキルなどです。

前回の記事では技術紹介をしていますが、どういう技術スペックの人が合いそうですか?

私のチームで扱っている衛星運用システムの開発要素は多岐に渡っています。
少し例をあげると
・ユーザからリクエストを受け取るAPIの開発
・衛星の運用プランを検討するためのシミュレーションツールのアルゴリズムやUI開発
・ミッション(人工衛星の活用目的・用途)に応じて搭載される機器へのリクエストを実現するためのコンステレーション上でのスケジューリング
・衛星へのコマンディング
・衛星からダウンリンクしたミッションデータのデパケタイズ、テレメトリデータの可視化
・自動デブリ回避
・システムの監視
などがあります。

お客様からの新しいご要望があったとき、その実現のために衛星をどう制御していくのかを検討したり、システム化するのも私たちの仕事に含まれます。また、「自動化するための運用」ということで日々の運用業務もチームのスコープです。

宇宙業界特有の知識が求められるのはほんの一部で、その他の大部分は一般的なソフトウェアエンジニアリングです。クラウドインフラを担当しているチーム、衛星側のソフトウェアを開発しているチーム、地球観測データの画像処理を担当しているチームと協力しながら日々業務を進めていきます。

具体的な技術スペックを指定するのは難しいですが、上記のような仕事に関係する経験をお持ちの人であればマッチしていると思います。また、これまでの経験でソフトウェアの処理を抽象化するスキルを身につけている方であれば、直接関係する経験があまりなかったとしても、すぐに活躍していただけるのではないでしょうか。

技術以外でこのポジションには何を求めますか?

ソフトウェアの分野でまだ世の中に無いものを、定義しながら作って行く気概があればマッチすると思います。また、知識や経験を次のプロジェクトに継承していかなくてはならないので、読み手を意識したドキュメンテーションができる人、教えるのが好きな人といったコミュニケーション力に長けている方も歓迎します。

2年前の記事でやりがいや課題をお伺いしました。今回は面白かった開発やこれぞエンジニアの醍醐味というものがあれば教えてください。

ここ2年くらいはPYXISという複数のミッションに対応可能な衛星の実証機開発に携わってきました。
今回のプロジェクトで特に面白いと感じたのは、前プロジェクトまで開発してきた地球観測衛星のバス仕様を、地球観測以外のミッションに対応可能にするために拡張する設計作業です。衛星側のソフトウェアエンジニアと話し合いながら進めていきました。それまでの設計の視点をもう一段外から見ることで世界を広げる、というのはある意味ソフトウェア開発特有の楽しみなのではないかと思います。それをああだこうだとチームを跨いで議論して決めていったり、そこで出てくる課題の解決方法を考える仕事は楽しかったですね。

チームの皆さんの雰囲気はどんな感じですか?

メンバーの国籍も非常に多様です。日本人4人の他はアルゼンチン、イギリス、イタリア、インドネシア、カナダ、コロンビア、タイ、台湾、ドイツの出身です。個性は豊かですが、文化的な衝突とかは全くなく、一丸となって働いています。言語は最初は日本語でも大丈夫ですが、ミーティングはほぼ英語なのでゆくゆくは英語のコミュニケーションに慣れていただく必要があります。そのため、採用においては英語でのコミュニケーションに意欲があることは必須条件です。英語のコミュニケーションを学べる機会もあります。(*)
ランチタイムはチームのメンバーと食べることも多いです。仕事の話の他、日本や外国の文化や慣習、制度の話など色々な情報交換を楽しんでいます。
* 会社の英会話補助制度あり。

最後にこの記事を読んでくれている方に一言お願いします!

ソフトウェアの力でまだ誰もやったことのない衛星ミッションを一緒に実現しましょう!



応募者から衛星運用システム ソフトウェアエンジニアについて、どんなことをしているのか分かりづらいという意見も耳にするので、今後部門の技術紹介を積極的に発信していく予定です。お知らせをお待ちください!ヒロタさん、どうもありがとうございました!!👏

現在アクセルスペースはビジネスの更なる拡大に向けて、コーポレート職(管理部門、営業等)から技術職(ハードウェアからソフトウェア)、マネジメントからスペシャリスト職まで、幅広い職種を採用しています!

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是非お手隙の際にアクセルスペースキャリアページにも立ち寄っていただけますと幸いです!⭐️

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