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最初の外部資金調達をどこで起こすか

Axelage株式会社 - axelage.co.jp


資金調達の必要性

「資金調達の方法と資本コスト」の記事で、スタートアップが取り得る資金調達の方法を説明しましたが、今回は起業して最初の外部資金調達はどこで行うか?に特化した話です。スタートアップファイナンスは、資金調達ラウンドで獲得した資金で、プロトタイプ製作、量産試作品製作、単月黒字など、次のマイルストーンまでたどり着くことを繰り返すものです。このサイクルは、自前の収益で会社が回るまで(=資金調達が不要になるまで)続きます。

バーンレート

比喩としてよく言われるのは、酸素ボンベを背負って海底洞窟を進むようなもので、次に空気が吸えるポイントまでたどり着かないと途中で果ててしまうのと同じということです。ここでいう酸素ボンベは、バーンレートのことです。バーンレートは、収益が立つ、立たないに関わらずかかる費用(=固定費)のことであり、人件費がその代表格です。酸素ボンベを背負って進んでも進まなくても酸素は減っていくものであり、進むしかないのです。

「アイディアの検証」

なお、獲得した資金が1億円で、バーンレートが1,000万円/月であれば、収益がないことを前提にすると会社は10か月しか持ちません。この10か月をランウェイといいます。ランウェイが終わる前に次のマイルストーンを達成する必要があります。次のマイルストーンを達成しないと不利な条件での資金調達か、もっと悪い結果になってしまいます。なので、スタートアップは、バーンレートをセーブしながら、最短ルートでマイルストーンの達成を目指します。最初も例外ではなく、多くの方にとって最初の資金調達ラウンドは、手元現預金や関係が近しい個人からの出資や融資で始まると思われます。これで達成すべき最初のマイルストーンは「アイデアの検証」となります。「アイデアの検証」が出来れば、外部資金調達(=VC、事業会社、金融機関からの投資・融資を指します)が起こせるようになります。
※もちろん、そこまで至らなくてもCEOの今までの実績、キャラクター、非常に熱い想いなどで起こせる場合はありますが、ここでは一般的な話をします。「アイデアの検証」とは、少なくとも以下を指します。
以下が出来れば、しっかりしたピッチデックを作ることができます。

  • プロトタイプの製作(検証に耐えうる最低限のもの)

  • テストユーザーを相手にしての検証とフィードバック

  • 潜在顧客や有識者などへのヒアリング(知り合いのVCや起業家がいれば壁打ち)

  • 顧客ペルソナの特定と市場規模の推定

  • 競合把握と優位性の分析

  • ゲームチェンジが起き得る要因の把握

※ いつか、ピッチデックの典型的な構成についても記事化していきます。「アイデアの検証」が終わらないとスムーズに外部資金調達には至らないことが多いです。そのようなときに積極的に活用したいのが補助金です。補助金は非常に多くの種類があり、国の政策もあって多種多様になっています。自社に最適な補助金を活用したいところです。

最後に

Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記も含めお気軽にご相談ください。

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