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【PL第7節振り返り】続投と解任の瀬戸際。:マンチェスターユナイテッドVSアストンヴィラ

こんにちは!
この記事では節ごとに戦術について振り返って行こうと思います!
ユナイテッドメインで書いています。ご了承ください。

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はじめに

 CL出場権を獲得するため、テンハグ自身はクビを避けるため是が非でも勝利したい一戦。
 ポルト戦では、先制するも試合をコントロールすることができず逆転されてしまったが、マグワイアの意地のヘッドで引き分けに持ち込んだ。
 シーズン開幕から守備が課題のユナイテッドだが、アストンヴィラ戦では改善を見せてくれたのか。ここを要点に振り返っていこう。

前半

両チームのスタメン

・攻撃

 自陣からは「3-2-5」で組み立てていくのが基本だが、CBが開き「2-4-4」の形でオナナが絡んでビルドアップしていくシーンが見られた。

 ブルーノが四角形のスペースに顔を出し、メイヌーやエリクセン、ダロトやマズラウィとのパスワークで崩していこうとする場面が見られた。
マズラウィはドリブルのコース取りが非常に上手いのでなかなかボールを奪われることがなく、前進に貢献していた。
 また、ユナイテッドはキャッシュが出ていった背後をラッシュへのロングボールで突き、ゴールへ迫ろうとする姿勢は幾度と見られた。この試合での狙いだろう。

 4分。ラッシュフォードがキャッシュとの1VS1に勝利し、ボール奪取からそのままドリブルで持ち運びカットインしてシュートを放つもマルティネスにセーブされてしまった。しかし、鋭い個人攻撃を見せた。

疲労からなのかブルーノのコンディションは今シーズン始まってから良いとは言えない。前への意識が強すぎるため、作り直せば良い局面でも無理に前線へパスを送ることが多い。

16分。良い形の崩しが見られた。
 マグワイアからエリクセンにボールが入る。エリクセンが中央で受けたことでダロトへのパスコースを切っていたベイリーがプレスを仕掛けてくる。プレスを掛けてきたタイミングでエヴァンスに落とす。
高い位置にポジション取りをするダロトへのパスコースが空き、ダロトへボールが渡る。ダロトはトラップで内に入り、CBの背後へ走るホイルンドへパスするもディエゴ・カルロスに追いつかれ対応されてしまった。
シュートを打つことはできなかったが、可能性を感じた攻撃だった。

・守備

ユナイテッドはアストンヴィラの「3-2-5」、「2-4-4」でのビルドアップに対していつも通り「4-4-2」でブロックを形成。
ホイルンドはバークリーを消しながらCBへプレス。ブルーノはティーレマンスを消しながらCBへプレス。
コンサがボールを持った時はガルナチョが少し中に絞り、ティーレマンスを見る。パウ・トーレスがボールを持った時はラッシュフォードが同様に絞り、バークリーを見る。

 バークリー、ティーレマンスのコースを切っているため、アストンヴィラは外回しで組み立てるが、ツーセンターにボールを入れられないため少々苦戦していた様子だった。
 また、中切りでコースを限定しながら、敵SBかWGにパスが渡った所で潰しに行く。対人守備の強いダロトとマズラウィのおかげで何度もボールを奪取できた。
 そして、ホイルンドが前から果敢にかけるプレスは非常に質が高く、守備面での貢献度が高いと改めて感じた。

 最終ラインはポルト戦やスパーズ戦より高く設定されていたと感じる。そのため、失ったボールに対してすぐプレスをかけられる陣形になっており、即時奪還するシーンが何度か見られた。下記の画像で見られるように敵陣でのボール奪取が35回行われた。
徐々に改善されているのかもしれない。

引用:@markstats(Xより)



 7分。ロングボールの後、ブルーノとオナナがコミュニケーションを取っており、ブルーノはボールホルダーを確認していなかった。また、エリクセンが少し前に出ていたため、FWとMFのライン間の隙をロジャースに突かれシュートまで持って行かれてしまった。

ーがボールの動線。〜が選手の動き。
見にくくてすいません🙇‍♂️

 29分。アタッキングサードへ押し込むがラッシュのパスがカットされてしまう。しかし、プレスの配置が良くハマっていたのでヴィラは前に蹴らざるを得ない状況。蹴られたボールはマグワイアがしっかり回収。

 MOMにも選ばれたが、エヴァンスは自身の頭が良さで度々良いインターセプトを見せ、ゴールを許さなかった。

後半

マグワイアとデリフト、マズラウィとリンデロフが交代。

・攻撃

ビルドアップは基本的に「3-2-5」だが、点を取りたいユナイテッドは攻撃的な「2-4-4」を基本として組み立てていく。
エリクセンが外へ、ダロトが中に入る動きは今シーズン通してずっと見られるポゼッション時の決まりごと。

 64分。ラッシュフォードとアントニー、ホイルンドとザークツィーが交代。左WGにはガルナチョが入る。

 キャッシュの攻撃参加が増え、ラッシュフォードの守備負担が増えたための交代だとすれば良い交代策だろう。おそらく、過密日程を戦い抜くための交代でもあると思う。

 ザークツィーはデビュー戦でゴールを挙げたが、まだプレミアに適応できていない様子だった。CBとの1VS1のシーンでもボールが足に吸い付かずロスト。ボールを散らすもパスズレが多く見られた。

後半は時間が進むに連れて、思うような攻撃はどんどん見せられなくなっていった印象だ。

 77分。良い攻撃を作れそうだった場面を自ら逃してしまう。
ヴィラが右サイドに寄った所で、エリクセンのサイドチェンジによって左大外のダロトにボールが入る。

 ダロトはガルナチョにパスする。ボールをもらったガルナチョは迷わずカットインしていきロスト

 このシーンにおいて、エリクセンのサイドチェンジで攻撃のスイッチを入れるべきだった。ブルーノは何のアクションもせずただランニングしているだけ。それではサイドチェンジした意味が無くなってしまう。
 マクトミネイやザヴィツァーはこのような場面を逃さず、走り決定機を演出してくれる。
 ユナイテッドにいま必要なのはポケットを効果的に使える選手だと考える。
また、ガルナチョはボールを持った時の判断を磨いて欲しい。デビューから成長が見られない。今後活躍するためにも今一度自身のプレーを見つめ直してほしい。

おわりに

 ここ数試合、失点が多かったユナイテッドだが敵地でクリーンシートを達成できたことは及第点だ。だが、CL出場権を狙うには勝ち点3をしっかり積み重ねていくことが重要だ。攻撃的な布陣を形成しているのに、決定力が無いことは深刻な問題である。攻撃の組み立て、ファイナルサードでの崩し方を磨き、得点を量産しTOP4フィニッシュを是が非でも成し遂げたい。
 次節はトーマス・フランク監督率いる厄介なブレントフォードだ。この試合に勝利してシーズンを上手く進めるための良い流れを掴みたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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またお会いしましょう〜

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